エコで速い!ヴィクトリーが作った電動スポーツバイク「Impulse TT」

アメリカのバイクブランド、ヴィクトリーモーターサイクルズ(Victory Motorcylces)が2016年モデルとして発表した「Impulse TT」は、速さとエコを両立した”電動”スポーツバイクだ。

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ヴィクトリーモーターサイクルズは、そもそもハーレーダビッドソンのようなアメリカンスタイルのバイクがメインのブランド。では、なぜいきなりスポーツバイク、しかも電動タイプなのかと言うと、運営するポラリス・インダストリーズ社が、今年1月に電動バイクメーカーのブラモ社を買収したため。

そう、ブラモ社で出していた電動バイクを、スペックはほぼ同じでスタイルを一新したのが「Impulse TT」なのだ。

電動モーターは超トルクフル

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電動バイクと言うと、ぱっと思い付くのがスクーター。だが、「Impulse TT」は、戦闘的なミニカウルや無骨なアルミフレームなどを身に纏い、最近人気のストリートファイターと呼ばれるスタイルを持つ。ぱっと見は普通のスポーティなバイクと同じだ。

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動力は当然ながら電動モーターだ。これがかなりパワフルで最高出力は54ps。最大トルクも8.43kgmというからかなりトルクフルで、素早いスタートダッシュから一気に161km/hもの最高速度に達するという。

また、6速トランスミッションも装備するが、油圧式クラッチは発進と停止時には操作なしでOK。走行中のシフトチェンジでのみ使う。また、走りを思う存分に楽しめる「SPORT」モードと街乗りなどに最適な「ECO」モードも用意。状況や好みに合わせて切り替えが可能だ。

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電源は10.4kWhのリチュウムイオンバッテリーで、充電1回での航続距離は約105〜161km。充電時間は120Vコンセント使用で8時間、別売りの急速充電器(240Vコンセント使用)なら3.9時間でOKだ。

調整式サスペンションなど足まわりも本格派

動力性能もさることながら、走りを支える足まわりも本格的だ。

ブレーキは、前後にレースで実績があるブレンボ製を装備。フロントがダブル、リヤがシングルのディスク式を採用し、ストッピングパワーも万全だ。

サスペンションは、フロントがフォーク径φ43mmで剛性が高い倒立タイプを採用。リヤのシングルショックはフレームにダイレクトマウントしており、スプリングの硬さが調整できるアジャスタブルタイプを採用する。

価格は、アメリカで1万9,999ドル(約248万円)。カラーはチタンシルバー×レッドの1色のみ。デリバリーが開始は本年度中の予定だ。

スポーツバイクの未来型!?

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ストリートを俊敏に走れるのが魅力の「Impulse TT」。下のプロモーション動画がそれを上手く表現している(しかもカッコイイ)。そして、注目すべきは電動バイクだから排ガスがゼロだということだ。

優れた動力性能とエコの両立…世界中で今、オートバイの排ガス規制は年々厳しくなっている。今後、こういった電動モーターで走るモデルが、スポーツバイクの主流になる日が来るかもしれない。

平塚直樹

平塚直樹

バイクやクルマ系雑誌の編集を経て、フリーライターに。最近は、チャリから宇宙ロケットのネタまで幅広く執筆中。愛車は隼。最新テクノロジーと映画、猫好き。