カワサキ「バルカンS」をドイツ人が本気でカスタムしたら凄すぎるマシンが誕生した!

カワサキのドイツ法人がバックアップして製作されたカスタムバイクが、恐ろしく速くてカッコ良かったので、ご紹介しましょう!

ベース車両はバルカンS

これがドイツで現在販売されているカワサキ「バルカンS」。個性的で近代的なフォルムがカッコイイ「クルーザー」です。

水冷4ストローク並列2気筒のDOHC4バルブエンジンを搭載。最高出力45kW(61PS)、最大トルク63Nm、車両重量224kgです。

The Underdog はカフェレーサー?ドラッグレーサー?

これが「バルカンS」を徹底的にカスタムして製作された車両「The Underdog(噛ませ犬という意味)」。カワサキのドイツ法人がバックアップし、カスタムビルダーの”Motorcycle Höly”と”Warm Up Custom Bikes”が製作を担当しました。

その目的は、「Glemseck 101」というドイツで開催されるイベント内のドラッグレース”Essenza Sprint Challenge”への参戦にあります。このマシンはレッキとしたドラッグレーサーなのです。

ライダーはFrancesca Gasperiさん。彼女は長年、カワサキのドイツ法人でテストライダーを務めているプロライダーなのです。

しかし、このEssenza Sprint Challengeというレースのレギュレーションは、2気筒以下かつ排気量1,200cc未満です。つまり、「バルカンS」の650ccは明らかに不利になります。「The Underdog」という名称は、この状況をシャレと捉えて命名されたわけです。

The Underdogのディテール

まず、言わずもがなエンジンは徹底的にチューニングされています。カム、ピストン、クランクシャフトなど…内燃機は概ね手が入れられたフルチューンです。これにより最高出力は90bhpにまで到達したのですが、何しろ相手は1,200cc。さらなる高出力化が必要と判断されました。

そこで投入されたのが、左上の青いタンク。

NOSキットです。これにより遂に150hpを発生! ノーマルの約3倍もの高出力化に成功しています。

「The Underdog」が並のドラッグレーサーでないのは、その美しいスタイリングからもおわかりいただけるでしょう。美しいロケットカウルがその象徴。カフェレーサースタイル然としつつ、空気抵抗を大幅に低減しています。

ちなみにライダーのFrancescaさんいわく、「The Underdog はドラッグレーサーではありません! 本物のオートバイなんです」とのこと。曲がる、止まる、も完璧にこなすという意味でしょう。

ラジエーターカバーのカスタムペイント、シングルシートも戦闘的で実にカッコイイ! 外装の再構築と各部軽量化の結果、車両重量は185kg(ノーマルより約40kg減)にまで抑えられています。

レースの結果は…

16台が参戦した、というこのレース。1,200ccのライバルとの勝負です。スタートを待つFrancescaさん…。

結果は見事に2位! 優勝したのは「Triumph Thruxton R」のファクトリー・カスタム車を駆った”Carl Fogarty”ですから、そのレベルの高さがおわかり頂けることでしょう。3位は、当サイトでも先日ご紹介した「Moto Guzzi MGR 1200」。このレース、観たかったぁ~!

こちらの「The Underdog」は、ドイツで開催されるIntermotのカスタムコンテストにも出品されるそうです。速いドラッグレーサーであり、ショーバイクとしての気品も兼ね揃えた「The Underdog」。カスタムコンテストでも受賞の可能性はあるのではないでしょうか?

参考 – Motorräder von KawasakiGlemseck 101Essenza Sprint ChallengeMotorcycle HölyWarm Up Custom Bikes
Reggy

Reggy

オートバイ系雑誌・書籍編集をする傍ら、自転車輸入販売業として起業。得意ジャンルは自転車(子ども車・子ども乗せ・クロスバイク)・オートバイ・自動車・アウトドア。