日本の各メーカーがスーパースポーツタイプのバイクに力を入れている現状。その実力は「スーパーバイク世界選手権」でも発揮されています。
一般道では持て余してしまうスーパーバイクの性能を、プロのライダーを応援することで体感できるかもしれないですよ。
改造制限にも負けない速さを誇るマシン
スーパーバイク世界選手権は、国際モーターサイクリズム連盟(FIM)によって公認されたロードレース。バイクの改造範囲に制限があり市販車に近い仕様で行われるため、ヨーロッパを中心に人気の高いレースになっています。年ごとに改造の制限も厳しい状況のなかサーキットでの速さを追求したマシンに注目が高まります。
1シーズン13戦の開催で、年間を通して獲得したポイントによりチャンピオンが決定されます。レースには、4ストローク2気筒1,200㏄以下と3、4気筒1,000㏄以下のエンジンを搭載したスーパースポーツバイクが参戦します。
スーパーバイク世界選手権「勝利のために」
「Ninja ZX-10R」から電子制御技術やバランスフリーフロントフォーク、ブレンボ製ブレーキシステムを受け継ぎ、走行性能が強化され、レースに勝つための最新技術を搭載したモデルになっています。
レースで勝利を勝ち取るため、クラッチ操作せずにシフトのアップダウンを可能にし、マルケジーニ製のRR専用の鍛造ホイールを標準装備。より軽快な加速性とパワーを兼ね備えた「Ninja ZX-10RR」。
後半戦も見逃せない!次回の参戦は8月下旬
2017年「スーパーバイク世界選手権 第8戦」が7月7日(金)〜7月9日(日)までの3日間で行われました。カリフォルニア州のモントレー郊外にあるラグナセカのレースは、全長3,610km。選手にとって難しいサーキットとして知られていますが、ジョナサン・レイが総合首位で表彰台に立ち、トム・サイクスも総合2位という好成績を残しています。
ジョナサン・レイのコメント(レース1:2位 レース2:1位)
「素晴らしいバイクに仕上げてくれたチームに感謝したい。これで気持ちよく夏休みを迎えることが出来る」
トム・サイクスのコメント(レース1:3位 レース2:2位)
「チャンピオンシップで少しリードを広げられてしまったのは残念だが、まだまだ先は長い。後半戦はさらに良い結果を残したい」
サイクスは4年ぶりとなるタイトル獲得に向け、意気込みも熱い。後半戦にも期待できそうです。
スーパーバイク世界選手権大会は、次回8月下旬開催の「ドイツ大会」となります。Kawasaki Racing Teamとしての2人の活躍に、後半戦の残り5戦も注目が集まるレースとなりそうです。
カワサキ「Ninja ZX-10RR」のスペック
全長 / 全幅 / 全高:2,090 / 740 / 1,145mm
軸間距離:1,440mm
シート高:835mm
重量:206㎏
エンジン:水冷4st.気筒並列4気筒
総排気量:998cc
最高出力:NA
最大トルク:NA
燃料タンク容量:17L
価格:210万6,000円 / 海外仕様 253万600円