「アナタの知らない世界のバイク」と題し、『クリーブランドサイクルワークス編』、『エクセルシオール&ダグラス編』と紹介してきた第三回。今回もまたKERSTING’S CYCLE CENTER & MUSEUMからお届けです。
ディスカバリーチャンネルの『バーンファインド お宝バイク』で年代物のバイクを求め続けるデール・ウォークスラーの気分で今回も行ってみましょう。
V8エンジン搭載のカスタムバイク
超巨大倉庫の奥の方に鎮座しているバイク。日本でも売られているボスホスではありません。ハーレーのフレームと足周りをベースに1936年製フォードV8エンジンを積んだカスタムビルドバイクです。
V8なので、左側に回ってもプラグが4つ刺さったエンジンヘッドがコンニチワ。タンクに描かれたエムブレムは”V”と”8”を組み合わせた小粋なものだ。
スプリンガーフォークでクラシックな外見でありながらも、しっかり前後ディスクブレーキになっていますが、こちらの車両の重量は約600kg程度とのことで、ディスクじゃないと止まらないということでしょうか。
さらにごっついエンジンのバイクも!
お次は片側に…1、2、3、4、5、6つのプラグが刺さっているV型エンジンだから、左右で12気筒ですね。もう意味が分かりません。巨人じゃないと乗れません。
タンクには「リンカーンゼファー V-12」と書いてあるので、これがおそらくペットネームなのでしょう。その名の如く、エンジンは1939年のリンカーン「ゼファー」のエンジンを搭載しているそう。
フラットヘッドに並んだプラグがもはや異様な光景。エアクリーナーは突き出て、油温計と水温計も2つ、そして各種スイッチもタンクに埋め込まれている。タンクをワンオフで作るなら、燃費の悪さも考慮してもう少し容量大きめの方が良かったのではないでしょうか。
後方に貼られたステッカーは「このモーターサイクルはあなた自身にとって、とても危険です!」的なことが書かれている。まぁ「危ないから近づくんじゃねぇ」といったところでしょうか。日本のフルトレーラーに貼ってあったりする「全長18m。死ぬ気で追い越せ!」ステッカーに近いものがありますね。
Kersting’s Cycle Center & Museum
8774 West 700 N.Winamac, IN 46996