2018年に発売予定!ヤマハ「NIKEN」をデザインコンセプトモデル「01GEN」から復習だ!

ヤマハは東京モーターショーで「NIKEN(ナイケン)」を世界初公開し、ミラノショーで2018年発売予定であることを発表しましたね。

【東京モーターショー2017】異色の三輪&四輪を連発!ヤマハの東京モーターショー出展物は、ある意味でサプライズだった!

東京モーターショーの記事で当サイトでは……

ヤマハのLMW搭載モデルは、既に「トリシティ155」により155ccまでは市販化されているわけで、今回の「NIKEN」は大型進出への決意表明と受け取ることもできます。期待しましょう!

と記載していましたが、想定外の早さで、それが実現するワケです。

そこで今回は、ヨーロッパ向けに公開された情報を基に、この大型LMW「NIKEN」を改めて見直してみましょう!

大型初のLMW、それが「NIKEN」!

さてさて、今更ながらですが、コチラが2018年の市販化が発表された「NIKEN」。

その最大の特徴は……

前二輪の三輪モーターサイクル、ヤマハの言うところのLMWであること。ちなみにLMWというのは、Leaning Multi Wheelの頭文字。ヤマハは一般的なバイクのようにリーン(傾斜)して旋回する三輪以上の車両の総称としてLMWを商標登録しており、積極的に推進しています。

「NIKEN」では、走行環境変化の影響を受けにくく、旋回時の高い安定感を生み出すLMWテクノロジーを搭載し、さまざまに変化する路面や、タイトコーナーが続くワインディングロードを自在に駆け抜ける高いスポーツ性能を実現しました。

ちなみに「NIKEN」に搭載されるのは、同じLMWでも「TRICITY」とは異なる、新しいステアリング機構。残念ながら高解像度の画像が公開されていないのですが……

それが「LMWアッカーマンジオメトリ」と呼ぶ新構造。“ナックルエンド”と“リーン軸”を別系統とし相互のバランスを最適化したもの。自然な操舵感、リーン特性、タイヤ摩耗低減効果をもたらします。さらに45度という余裕のバンク角、外側片持ちフロントサスペンション(倒立式 / 片側2本)、410mmトレッド設定、2軸ステアリング機構などをバランスさせて、高いパフォーマンスを実現するのだそうです。

そして「TRICITY」、「TRICITY 155」に続くLMW第3弾にして初めての大排気量車である点にも注目したいところ。

総排気量847ccの水冷直列3気筒エンジンを搭載しています。最新「MT-09」用エンジンをベースに、クランク慣性モーメントの最適化(「MT-09」比 18%増)とFIセッティングにより、スポーティかつマイルドな操作性を生み出しています。ミッションには高強度の「KKG8」材(YZF-R1 同素材)を採用しスポーティな走りに対応させています。

それを搭載するフレームにも、一工夫されています。各部の強度・剛性・しなりの要求に応じ、工法と材質を使い分けたハイブリッド・フレームを採用。リアアームはアルミ鋳造+パネル溶接とし、優れた剛性・強度バランスをもたせています。

軸間距離からリアアーム長まで、細部の諸元の最適設計を実現。リアアーム長は552㎜(「MT-09」比 15㎜延長)で、ピボットとの関係のバランスをとり、加減速にともなうリアアームの対地上角変位を最適化、旋回時の優れた安定感に寄与します。

スタイリングは、“New Type of Agility & Controllability“がコンセプト。前2輪・15インチ&片側2本のフロントサスペンションという新メカニズムを活かして、エキサイティングな走りを予感させるスタイルとなっています。

前2輪でしっかり地面を掴む表情、タイヤグリップと減衰感に優れたサスペンションによる踏ん張りの効く足回りの印象、そしてパワーと駆動力を伝える力強く引き締まった骨格が特徴です。

フロントフェイスは、エアロダイナミクス性能とフローティングマウントの軽快感あるスタイリングを両立。路面を睨む2眼ヘッドライトとフロントの幅を示すポジションライトの組み合わせは、機能的かつスポーティな表情を演出します。

タンクには、ネガ面を含む滑らかな曲面形状のアルミ製タンクを採用、軽量ボディに貢献し、ライダーアクションにフィットする形状です。

カラーリングは、上質感あるダークグレーメタリックを基調に、ヤマハレーシングスピリットを示すブルーをフロントフォークのアウターチューブやホイールに配し、攻めるLMWを表現しています。

スポーツバイク並みのハンドリングと優れた走行性能を発揮するため、LMW専用120 / 70R15のVレンジタイヤをフロントに採用。タイヤメーカーと共同開発しており、優れたグリップ性、耐摩耗性、ウエット性能が特徴です。

ということで、全く新機構のLMWを搭載した「NIKEN」は、ヤマハがオンリーワンのメーカーになるための大きな一歩になる可能性を秘めたモデルと言えましょう。

デザインコンセプトモデル「01GEN」を覚えているか?

ところで「NIKEN」を初めて見た瞬間、筆者は2014年の「INTERMOT Cologne 2014」にて世界初公開されたヤマハのデザインコンセプトモデル「01GEN」を思い出しました。

創立以来、一貫して“デザイン”を製品づくりの重要な柱として位置づけているヤマハ。2013年には「Refined Dynamism(洗練された躍動美)」をデザインフィロソフィーとして掲げ、ヤマハらしさを具現化する製品の開発に取り組んでいます。

ヤマハが美しい!”Refined Dynamism”に基づいて生まれたコンセプトモデルを2分で知る!

“Refined Dynamism”については過去記事を参照してくださいね。

この”Refined Dynamism”フィロソフィーに基づき、新しい価値観を持つ製品の提唱・創生に常に“挑戦”を続ける当社が提案するデザインコンセプトモデルの第1弾が「01GEN」です。

マルチホイールならではの運動性能を背景に、オンロード、オフロードを問わず、色々な地形を自在に駆ける「オン&オフのクロスオーバー」をコンセプトに掲げ、表・裏の区別がなく、お互いが重なり合い、入れ替わるシームレスなデザインが特徴。また前輪二輪のボリューム感を生かしたフローイングなボディと、メカニカルな骨格の織り成すハーモニーから生まれる、新しくセクシーなデザイン表現を提唱しています。

こうして、「NIKEN」と「01GEN」を改めて眺めてみると、両車の近似性に気が付きます。

前が小径の2輪&片側2本のフロントサスペンションという新メカニズム、フロント周りのボリューム感、エグゾーストの処理など、「01GEN」をベースに開発したとさえ思えて来ます。

そう考えてみると……

今回の東京モーターショーのヤマハ・ブースで発表された「MWC-4」や「CROSS HUB CONCEPT」も、いつの日か……なんて考えてしまいますね。

「NIKEN」は2018年発売予定!

今回は、2018年に発売予定であると発表された「NIKEN」をデザインコンセプトモデル「01GEN」と絡めつつ、復習してみました。

最後に、公開されているスペックを掲載しておきますので、ご興味のある方はご覧になってくださいね。

「NIKEN」のスペック

  • 全長×全幅×全高:2,150×885×1,250mm
  • ホイールベース:1,510mm
  • シート高:820mm
  • 車両重量:263kg
  • エンジン種類 / 弁方式:水冷4ストローク直列3気筒 / DOHC4バルブ
  • 総排気量:847cc
  • 内径×行程:78.0×59.1mm
  • 圧縮比:11.5
  • 最高出力:84.6kW(115PS)/ 10,000rpm
  • 最大トルク:87.5Nm(8.9kgf・m)/ 8,500rpm

参考-ヤマハ
Reggy

Reggy

オートバイ系雑誌・書籍編集をする傍ら、自転車輸入販売業として起業。得意ジャンルは自転車(子ども車・子ども乗せ・クロスバイク)・オートバイ・自動車・アウトドア。