ヤマハのロゴが何か変だぞ…1984年製ヤマハ「TR1」のカフェレーサーカスタム

ヤマハ「TR1」という、「XV750」などと同じ系列のモデルで、1,000ccのエンジンを搭載したツアラーをご存知でしょうか。今回は、そんなツアラーモデル「TR1」をカフェレーサーへと華麗に変化させたカスタムバイクについて紹介させていただきましょう。

1984 YAMAHA「TR1」CAFE RACER BY ROLAND SNEL

こちらの車両を造ったのは、オランダ在住のプライベートビルダー、ローランド・スネル氏です。プロのビルダーではないのですが、自分の好みに合わせて、自分のバイクをグラインダーを使ってカスタムしたということです。

ちなみにヤマハ「TR1」とは?

ヤマハ「TR1」とは、72度V型2気筒1,000ccエンジンを搭載し、グリースバスフルカバードチェーンドライブ方式を採用したスポーツツアラーです。当時ヨーロッパでは人気を博しましたが、日本ではあまり人気がなかったようです。

ローランド・スネル氏は、そんな1984年製ヤマハ「TR1」を見て興奮したといいます。当初は、チェーンドライブのバイクのストックというだけでバイクを選択したようですから、全く違うベース車両をチョイスしたということですね。

ディテール紹介

当初はビンテージな雰囲気を持たせて造ろうとしたのですが、ローランド・スネル氏はハンドリングを犠牲にすることができず、フロントフォークはドゥカティ・916の現代的なフォークに変更され、リアショックはトライアンフ・スピードトリプルのものに変更。ホイールはアクロンのアルミリムのペアを採用してグレードアップ、タイヤはメッツラーのZ8sを履かせています。

フロントブレーキにはブレンボ製の4ポットブレーキとウェーブローターを搭載。リアブレーキにはホンダ・CB750のドラムブレーキを搭載しています。(いや、何でそこはドラムなの…)

トップブリッジにはオーリンズ製ステアリングダンパーが装着され、計器類にはデジタルを採用。ベイツスタイルのヘッドライト、ビッグフォークレッグを追加し、ラグジュアリーさを演出しています。

内燃機や吸気系は痛んでいなかったので、DYNOJETステージ1ジェットキットでグレードアップ。エンジンをより強調するために、冷却フィンを機械加工し、両方のクランクカバーにフィンを追加しています。

ガソリンタンクはベネリのタンクに変更し、モトラナのシートを採用しています。ローランド氏は、この組み合わせはヤマハ製ビッグVツインのラインに完璧にマッチしていると語っています。

職人の技とセンスで造られた「TR1」

すべてのナット、ボルト、ブラケットとクランプは亜鉛合金で再メッキが施され、フレームはソリッドブラックでコーティングされています。前後リムとタンクはフレークオレンジペイントで仕上げてあります。よく見ると、タンクの上には漢字が記されていますね。「狼乱怒」…ろうらんど?…ローランド!

さらによく見ると、ヤマハの音叉マークが、ハンマーやスパナに変更されています。この辺りにローランド氏の遊び心を感じ取ることができますね。

職人の技とセンスにあふれた「TR1」カフェレーサー

職人の技・センス・遊び心にあふれた、美しいカフェレーサーへと変貌を遂げた「TR1」。こんな美しいバイクに乗ってみたいものですね。実にかっこいい!

参考 – BIKEEXIF、参考 – TR1

センカクダイバー

センカクダイバー

悲運の元パチンコ・パチスロライター。ベスパ歴27年、ミニクーパー歴2年のモッズ系猛禽類。旧車を好むクセに機械イジりや整備はサッパリというご都合主義者。