名付けてヤマンド!トライトンのようにヤマハとノートンを組み合わせるとこうなる!

「トライトン」ってご存知ですか? ロッカーズ全盛期だった50年代当時、最強と謳われていたトライアンフのエンジンを、最も優秀とされていたノートンのフェザーベッドフレームに搭載したバイクのことです。トライアンフ+ノートン=「トライトン」となるわけですね。

今回は、そんな良いとこ取りで造られたバイクのお話です。

Yamando MK V

「Yamando(ヤマンド)」と、いきなり書かれても”?”ですよね。実はこちらのバイク、ノートン「コマンド」のフレームにヤマハ「XS650」のエンジンを搭載したレースマシンになります。ヤマハ「XS650」+ノートン「コマンド」=「ヤマンド」というわけです。”ヤマトン”じゃないのですね。まぁ語呂が悪いですし。「トライトン」とは略称のルールもちょっと違ってますが、とにかく「ヤマンド」です。なんだか六本木交差点にありそうな名前ですね。

ヤマハ「XS650」とノートン「コマンド」、奇跡のコンボ

「ヤマンド」はブラッド・モンク氏の所有するレースマシンです。

ヤマハ「XS650」とノートン「コマンド」の両方の長所を考えた末、両方のコンボが有効ではないかと考え、「ヤマンド」を製作したそうです。

ヤマンドは総合タイトルを獲得!

さて、「トライトン」ならぬ「ヤマンド」の成績はいかがだったのかというと……、カナダのビンテージロードレース、ヘビー級クラスで総合タイトルを獲得しました。「ヤマンド」のコンセプトは正解だったようです。

「ヤマンド MK V」は一晩では産まれなかったとブラッド氏は語っています。

現在は80HPの馬力を誇る「ヤマンド」ですが、開発当初は65HPから始め、エンジンの角度や位置を改善し、エンジン性能を上げて……といった地道な作業の集大成になります。

特に「XS650」のエンジンは性能アップを図るほど振動が激しくなるなど、手に負えない存在となっていました。

ノートン・コマンドのフレームは、軽量かつ優れたハンドリングのため、世界中から賞賛されました。しかし、それとは別に、フレームに直接ボルト止めすることなく効果的にラバーマウントを使用する”アイソラスティック”というエンジンマウントシステムに注目が集まりました。

しかし、今回載せるエンジンはヤマハ・XSのモノ。このエンジンが収まるようにするのは、非常に困難な作業を極めたそうですが、アイソラスティック・フレームのフロントマウントにサブフレームを取り付けることなどで解決したそうです。

CMRからのクロモリ製スイングアームを追加し、ヤマハ「FZR600」のフォークがセットされました。

ガソリンタンクは、CMR製のアルミタンクをチョイスしています。

トップブリッジにはスキッツのレーシングタコメーターがセットされています。

フロントにはデュアルディスクブレーキのセットアップし、リアにはカンナムのドラムブレーキが採用されています。他にもカスタムオイルクーラー、ワンオフスプロケットなど、カスタム箇所を書き上げたら切りがないほどです。キャブレターにはアングリーバードが……。お茶目に仕上がっていますしね。

かくして「ヤマンド MK V」は今もレースで活躍しています。まさにトライトンの精神を受け継いだ「ヤマンド MK V」。

メーカーの垣根を取り払って活躍するマシンに、感銘を受ける方も多いことでしょう。今後もこういった特殊なマシンが活躍することに期待したいですね。

参考 –  Belleville
上中達也

上中達也

BMX、MX、スケボー、サーフィンなど横ノリ全般をこよなく愛する。クルマやバイクの新車情報や、オモシロ動画を逐一チェックする癖アリ。