今回紹介するのは自転車のチェーンとスプロケットの洗浄方法についてです。チェーンカッターでチェーンを外す必要も、スプロケットをホイールから外す必要のない方法を紹介します。2-3種類のケミカルとウェス、そして軍手などがあれば可能です。とりあえず何かいじりたい、スポーツサイクル購入したばかりという方は要チェックです。
チェーンとスプロケットの洗浄に必要なもの
チェーンとスプロケットの洗浄には最低限、次の5つのものが必要です。
まず1つは洗浄剤です。洗浄剤はチェーンについた汚れを落とすと同時に、古いオイルを洗い流す役割を果たします。チェーンクリーナーという名称で売られていることが多く、中には洗浄に使えるブラシが付いてくる製品もあります。
2つ目はオイルです。チェーン洗浄後にはチェーンにオイルが何もついていない状態のため、オイルを新たに与える(注油する)必要があります。今回は、スプレータイプでの説明としていますので、ご了承ください。
3つ目はウェス(布)です。フレームについた汚れを落としたり、スプロケの汚れ拭き取り、人によってはチェーン洗浄時に周りへクリーナーが飛び散らないようにするために使ったりもします。
4つ目は防水性の軍手です。軍手がなくても整備はできますが、クリーナーなどのケミカル類には発がん性のあるものがありますのでそれを対策するため、そして手が汚れないために使用しましょう。
5つ目はスタンドです。整備性を向上させるために使用するもので、ワークスチームが使用するような本格的なメンテナンススタンドから、ディスプレイスタンドと呼ばれる1,200円くらいで購入できるものまで、いろいろあります。今回の整備に関しては、ディスプレイスタンドでもOKですし、サイドスタンド付き自転車ならそれでもOKです。
チェーンの洗浄・注油方法
まずは洗浄剤を使ってチェーンを洗います。チェーン内部(コマ部分)に汚れが溜まっているので、ブラシも活用して(チェーン進行方向へ向かって汚れを落とすように)汚れを落としてください。タイヤやホイールなどに洗浄剤がかからないようにウェスでチェーンを下から押さえてクリーナーを吹いてください。
コマ全ての汚れを落とし終えたら、最後にチェーンにウェスを当てた状態でペダルを回して余った汚れをもう一度拭き取ります。
チェーン洗浄後は注油です。スプレー式の場合、周りに飛び散らないようにウェスを当ててチェーンのコマへ吹きかけます。チェーン1周分で十分です。吹き終えたら、次はチェーン上の余ったオイルをウェスで拭き取ります。
その後、変速を行って各ギアにオイルをなじませたら、完了です。
スプロケの洗浄方法
まず車体からホイールを取り外しておきます。その後、ウェスにチェーンクリーナーを吹きかけてスプロケのギアの間へウェスを入れ込んだら、ゴシゴシして汚れを落としてください。それを各ギアに行います。
スプロケに直接パーツクリーナーを吹いてウェスで拭く方法もありますが、これをやると内部のベアリングに使われるグリスが一緒に落とされてしまう可能性が高いです。手っ取り早いですが、こちらの方法は極力控えましょう。
洗い終えたら、ホイールを車体へ再び取り付けて完了です。
まとめ
自転車のチェーン洗浄・注油方法、並びにスプロケの洗浄方法を紹介しました。徹底的に洗浄する場合にはチェーンカッターやスプロケ取り外しに使う工具なども必要ですが、最低限の道具と正しい知識があれば自分でも十分できる整備です。手軽にできる整備でもありますので、自身で行ってサイクルライフの充実度を高めましょう。