一見すると遊び心にあふれたビーチバギーを思わせるこのクルマ、実は史上初となる3Dプリンターを用いて作られた市販車である。
75%の部品が3Dプリンター製
自動車製造ベンチャー企業Local Motorsが先日、行なわれたSEMAショー15にて発表した電気自動車LM3D Swim。構成部品の75%が3Dプリンターで作られており、今後は90%を目指して行くという。
高速道路対応モデルも2016年に発表
見た目がバギー風なだけあり、電気駆動系は車体中央下部に集中しており、走行中も路面の影響を受け辛い仕組みとなっている。このLM3D Swimは低速電気自動車モデルであり、2016年には第2弾となる高速道路対応モデルも公表される予定だ。
価格はおよそ5万3,000ドル(650万円)前後で販売される見込み。最初の納車は2017年を予定しているという。
デザインの決定から車体の完成までなんとわずか2ヶ月しかかかっていないというLM3D Swim。この驚異的なスピードこそが、3Dプリンター製たる所以であろう。将来的にはこのプリント時間をさらに高速化させる方向にあるという。
このかわいらしい電気自動車の存在こそが、自動車産業界の有り様を根底から覆す存在となるかもしれない。今後の動向に注目したい一台である。
参考 – Youtube:LM3D – Safe. Smart. Sustainable.
Writer:
K.Y