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シニアカーに600ccエンジンで173km/h超!マン島ライダーがギネス記録を樹立

シニアカーに600ccエンジンで173km/h超!マン島ライダーがギネス記録を樹立

モビリティスクーターと言えば、高齢者や身体障害者が移動用に乗る電動カートのことだ。最近、イギリスなど欧米でかなり売れているほか、日本でもスズキ「セニアカー」などが人気だ。そんなモビリティスクーターを使って、なんと173.16km/hのギネス記録を打ち立てた男達がいる。イギリス・マン島出身のメカニック2人、デイビッド・アンダーソン氏とマシュー・ハイン氏だ。

この記録は、彼らの地元、マン島にあるthe Jurby Motodromeというコースで樹立されたもの。ドラッグレースなどでは一般的な、1/4マイル(約402m)区間でのスピードを計測した結果。ドライバーは、マシュー・ハイン氏が担当した。

 

 

バンディット600エンジン搭載

シニアカーに600ccエンジンで173km/h超!マン島ライダーがギネス記録を樹立

記録を樹立したモビリティスクーターは、Days Striderというモデルがベース。普通なら、せいぜい10km/hくらいしかでない乗り物なのだが、なぜそんなに速くなったのか?

その秘密はまずエンジン。スズキが2003年まで生産していた輸出専用車「バンディット600」のエンジンを搭載しているのだ。約80馬力あるエンジンを、軽量なモビリティスクーターに搭載。これはパワーウエイトレシオがハンパじゃない! 発進ではすぐにウイリーしてしまうため、リヤにはウイリーバーも装着している。

 

シャーシはレーシングカート用

シニアカーに600ccエンジンで173km/h超!マン島ライダーがギネス記録を樹立

が、ここでまた疑問。どうやってエンジンを積んだのか?また、80馬力のハイパワーに車体が持つのか?

答えは、レーシングカート用シャーシ。ハイスピードでコーナーを駆け抜けるレーシングカートのシャーシは、かなり高い剛性を持っている。それを使ったのだ。もちろん、そのままではエンジンサイズや車体のディメンションに合わないため、切ったり溶接したりして改良。しかも、外観は変えられないルールがあるから、なおさら大変だ。

2人のメカニックは、6ヶ月もの期間を費やして製作したという。その苦労の結晶が、今回のギネス記録樹立だ。羊の皮を被った狼」とよく言うが、コイツはまさにそれ。強烈な加速感を味わえることは間違いないだろう。

 

う〜ん、一度味わってみたい気もするが、ここでもう一つだけ疑問。ブレーキは強化されてないようだけど、さて、ちゃんと止まれるのだろうか? 走るのはクローズドコース内だけにした方が良さそうだ。

 

参考 – Video: Watch two mechanics race into the record books on a mobility scooter(GUINNESS WORLD RECORDS OFFICIALLY AMAZING) 、Youtube : Fastest Mobility Scooter – Guinness World Records 

Writer: 平塚直樹

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