オランダにあるスポーツカーメーカー、ドンカーブート社。日本ではあまり知られていないが、製作するクルマは全て手作業で、その仕上がりの美しさや性能には、欧州のエンスーたちの間でかなり定評があるメーカーだ。
そんなドンカーブート社がリリースする新型モデルが「D8 GTO-RS」。ネオクラシックなフォルムと高性能な走りを兼ね揃えたスポーツカーだ。
ロングノーズボディが魅力的
スポーツカーの定義のひとつとも言えるのが、ボディのロングノーズ。かつての日本の名車トヨタ「2000GT」やニッサン「フェアレディZ」などもその手法にのっとったフォルムを持っていたのはご存じの通り。
「D8 GTO-RS」もまさにそれを踏襲。基本デザインは、ベースとなる同社の「D8 GTO」と同じだが、”RS”ではより広いフロントボディパネルを採用。ロータスのスーパーセブンを彷彿とさせるスタイルに、今のテイストを融合したネオクラシックなデザインが一際目を引く。
また、新設計のサスペンションやブレーキシステムなども装備し、走りに磨きをかけている。
アウディ製5気筒を搭載
エンジンは、アウディ製の2.5リッター5気筒を搭載。最高出力はベースの「D8 GTO」と同様の380馬力だが、ボッシュの協力によりエンジンマネージメントシステムを改善。0-100km/hの到達速度が2.8秒という優れたポテンシャルを持つ。
インテリアは、質実剛健そのもの。流行のインフォメントシステムなどは一切なく、走りに特化した計器類がドライバーを”その気”にさせる。オープンボディを採用しているのも”オシャレさ”というより”軽量化のため”という徹底ぶりだ。
伝説の”RS”を引く継ぐモデル
ちなみに、”RS”のネーミングは、伝説のクルマから取られている。
2004年に、ドイツの有名なサーキット「ニュルブルクリンク」で7分18.10秒というレコードタイムを叩き出し、ポルシェ「カレラGT」の記録を打ち破ったクルマがドンカーブートの「D8 RS」なのだ。
なお、発売は2016年夏頃とのことで、価格は15万1,173ユーロ(約1,846万円)からとなっている。
参考 – Donkervoort reveals new generation of the Nürburgring-scorching RS(gizmag)