ランドローバーでは誕生70周年を記念し、フランスのアルプス山脈に「DEFENDER」のシルエットを描いた作品を発表しました。
このスノーアートは、当時のローバー社のエンジニアリング・ディレクターのモーリス・ウィルクスが、当時マネージング・ディレクターであった兄のスペンサー・ウィルクスにプレゼンテーションを行ったのがきっかけ。
提案したのは初代のLAND ROVERとされるモデルで、イギリスのアングルシー島にある砂浜にスケッチをしたというエピソードから始まった活動なのです。
この砂浜に描かれたスケッチは先進的なデザインをもち、現在のDEFENDERが誕生するきっかけにもなったそうです。
250メートルもある巨大なアート
https://youtu.be/iKDGuPeKtwA?t=4
参考-Youtube :Land Rover – Line in the Snow
スノーアート作品はアルプス山脈の標高2,700mの場所に描かれ、幅は250mにも及ぶ大作です。この巨大なアート作品を描いたのは、足で幾何学のかたちや線を描くスノーアーティストのサイモン・ベック氏。この様子が、動画で公開されています。
標高2,700mでの作品づくりは氷点下のなかで進められ、見事にフランスのラ・プラーニュに位置するアルプス山脈の中腹にDEFENDERのシルエットを完成させたのです。
このDEFENDERを描くために歩いた距離は、16.5km、歩数に換算すると20,894歩にも及びます。
ベック氏のコメント
スノーアートを描くには、忍耐、正確さ、そして体力が必要であり、これらはすべて、DEFENDERと共通しています。DEFENDERのシルエットはシンプルでありながらとても特徴的なものとして、世界中の人々に知られており、私が今までに描いたアートの中でも、誰もがわかる有名な作品になったと思います。
砂浜にスケッチしたことから始まった活動ですが、なぜ消えてしまう砂浜に描いたのでしょう。
どうしてもその瞬間に、伝えたかったことであり、アイデアや発想は、いつどんな時に生まれるものなのかわからない、というメッセージがあるような気がします。
70年ものあいだ世界中の人々に愛されているデザインがあることやアーティストとしてのベック氏に、敬意を表したいと思います。
World Land Rover Dayを記念
1948年のアムステルダムで開催されたモーターショーから70年目を迎える2018年4月30日(日本時間5月1日4:00)をWorld Land Rover Dayとして、記念のイベントが行われる予定。
このイベントではライブ中継するほか、初代のLAND ROVER、ラグジュアリーSUV LAND ROVER、DISCOVERYが登場し、ランドローバーを作り上げてきた技術や開発に寄与した人物の紹介が行われます。