ルパン3世カリオストロの城にも登場した「フィアット500」の豪華バージョンを発見!

もはや国民的アニメといってもいい人気を誇る「ルパン3世」。さきごろ発表されたGoo主催の「一生見続けていたいテレビアニメシリーズランキング」でも堂々の一位を獲得しました。

そんな作品の中には数々の魅力的なクルマが登場します。中でも特に人気を集めているのが、1979年に公開された劇場版「ルパン三世 カリオストロの城」でルパン一味が使用した「フィアット500(チンクチェント)」。あの丸っこくて小さい、淡いイエローのボディがスクリーンを縦横無尽に動き回る姿に惚れ込んでしまった人も多いハズ。

 

そんな活躍が目に浮かぶような一台が、イギリスのオークションに出品されています。

 

ハイスペックモデル「フィアット500L“ルッソ”」

濃い目のイエローがまばゆいこちらのフィアット500は1971年式。販売期間が1957~1977年だったことを鑑みると、かなり後期の生産モデルであることがわかります。

 

もはや超旧車の部類にはいるクルマですが、その状態はかなり良好です。18hpを発揮する499ccエンジンと4速マニュアルトランスミッションはオリジナルのままで、走行距離はわずか21,208マイル。つまり、新車時から約3万kmちょい!しか走っていない”箱入り娘”というワケ。

 

カリオストロ感を出すのに欠かせない、折りたたみ式のキャンバスルーフはもちろん完備。ほんのわずかなステッチのほつれと、正面に向かっていくらかの変色があるだけで年式を感じさせないコンディションが保たれています。ルパンや次元よろしく乗り出して風を感じたくなっちゃいそうです

 

リアゲートには積載性を高めてくれるラゲッジラックが。これならルパンみたいにルーフへ荷物を満載にしなくてもよさそうですね。バスケットのようなトランクののどかなイメージもあり、大脱走というよりは楽しいレジャーの雰囲気を感じます。

 

さらにこの一台を特別にしているのが、「ルッソ」というハイスペックグレードであること。フロントとリアのバンパーをそれぞれ強化するバーが特徴的です。クロームもピカピカですし、サビひとつないボディもあいまってまるで時代を感じさせません。

 

イギリスならではの、右ハンドル車というのも日本人にはうれしいところ。これなら外車初心者でも違和感なく運転できますね。

 

ちなみに、この500はクルマ好きにはおなじみのBBCが放映するテレビ番組「トップギア」にも出演履歴があるとか。もちろんクルマぶっ壊し系じゃなくて、ちゃんと歴史的名車を紹介するコーナーでの扱いだったのでご安心を。

 

実は二代目だったフィアット500

フィアット500”トポリーノ”(1936 – 1948年)

ところで、よく知られている小さくて丸っこい500は2代目だってご存知でしたか?実は初代モデルは2人乗りで、ロングノーズな見た目。コンパクトなボディと機敏な走りからハツカネズミを意味する「トポリーノ」という愛称で親しまれました。古い映画が好きな人であれば、オードリー・ヘプバーン主演の「ローマの休日」に登場していたことに気づくことでしょう。

 

トポリーノではないが1932年式Fordベースの典型的なホットロッド。3622ccを誇るエンジンの主張が凄まじい

構造的にシンプルだったこともあり、カスタムベースとしても大人気でした。イタリアから遠く離れたアメリカではドラッグレースにも使用されたほどです。その仕様たるやすさまじいもので、ホイールベースを延長して、アメリカンマッスルカーのV8エンジンを搭載し、リアにはウイリーバーを固定。低めのルーフに、ファイアーパターンをはじめとするド派手な模様が描かれた外装がこれでもかというほど存在感を放っています。なんてダイナミック!

いわゆるホッドロットと呼ばれるカスタムの代表格ということもあり、ミニカーで目にする機会も多かったりします。

 

こうしてみると、イタリアを代表する小粋なクルマであることは最初から変わっていないんですね。ちなみにオークションの方は7月27日現在で、約115万円。輸送費や登録の面倒があるにしてもかなりおトク。もうすぐ終了なので、気になる人は急げ!

Collecting Cars

公式サイト

石川 順一

石川 順一

理学の博士号をとったものの、趣味が高じてライター稼業に流れてきた変人。やっぱりクルマとバイクにはロマンがあるよね。