アメリカの自動車大手メーカーであるフォードモーターは、2016年末までに日本とインドネシアからの完全撤退することを正式に発表しました。
日本は閉鎖的な市場で利益を見込めない
日本市場からの撤退理由は、投資に対する利益を見込めないと判断したためで、アメリカのNBCテレビなどによると社員などに送った電子メールで「日本は閉鎖的な市場で、輸入車は販売された新車全体の6パーセントでしかない」と伝え、高齢化と若い世代の”自動車離れ”が進む中で、「利益を上げる合理的な道筋が見えない」ことも理由に挙げているという。
撤退後もアフターサービスや保証の提供を継続する
日本国内にある直営店の閉鎖及び正規販売契約のある店舗との契約終了となり、輸入販売を含む全ての事業から撤退することとなる。
市場撤退以降の顧客へのアフターサービスについては、フォード・ジャパン・リミテッドが販売、部品交換、アフターサービス、保証の窓口となる。また、撤退後もアフターサービスや保証の提供を継続するとのことだ。
ここ数年は業績も低迷していた
フォードは日本での2015年の年間新車登録台数はメルセデスベンツの6万5,162台、BMWの4万6,229台に対し、フォードは4,968台と大きく差をつけられていて、ここ数年業績も低迷していたという。
本社から見切りをつけられてしまったのであれば仕方のないことだが、少々寂しい気もする。しかし、昨今の日本における”クルマ離れ”を目の前にし、かける言葉が見当たらないのも事実だ。
Writer:
K.Y