日本の隣国である韓国のメーカー「現代(ヒュンダイ)自動車」。近年はWRCでの活躍を皮切りにヨーロッパでは非常に勢いのあるメーカーとして注目されてきております。
そんなヒュンダイが、現在ドイツで開催されているフランクフルト・モーターショーで、今までのヒュンダイのイメージを一掃するようなクルマをアンヴェイルしました。
ヒュンダイ N 2025 ビジョン グランツーリスモ
それがこの「ヒュンダイ N 2025 ビジョン グランツーリスモ」です。その名の通り、プレイステーション3専用レースゲーム「グランツーリスモ 6」の中でグランツーリスモと自動車メーカーがタッグを組み「夢のクルマ」を作る「ビジョン グランツーリスモ」という壮大なプロジェクトです。
さてこのクルマ、まず見た印象はル・マン24時間耐久レースのトップカテゴリーであるLMP1クラスのマシンの出で立ちでアグレッシブさが出ています。デザインモチーフは、かつてパイロットや宇宙飛行士が超音速実験や宇宙飛行のために行ったアメリカ・ロジャース・ドライレークでの過酷なテストや航空理論にインスピレーションを受け、戦闘機をモチーフにしています。アスファルトの上で走行しているのにもかかわらず、大空を突き飛ぶ戦闘機の如く鋭い走りが可能になっています。
その心臓部にはヒュンダイが得意とするハイドロジェン、水素燃料電池をパワートレインに採用し、パワートレインのトータル出力は650kW(884HP)。デュアル燃料電池スタックが500kW(680HP)を発生し、これにブレーキ回生からエネルギーを蓄えるスーパー・キャパシターシステムで150kW(204HP)発揮し、そのパワーは4輪に装着されているインホイールモーターに伝わります。ヒュンダイは決してこのテクノロジーは不可能でない実現可能であるとアピールしております。
車体は非常に強固かつ軽量なカーボンモノコックで重量は972kgとなっています。
いつかムービーのようにニュルブルクリンクを駆け抜けて欲しい1台です。今までのビジョングランツーリスモの中でも人気の高い1台になりそうです。