毎年アメリカはカリフォルニアで開催されているモントレー・カーウィークの「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」にて、上海に拠点を置くイタリアのカーデザイン・ハウス、Icona(アイコナ)がワンオフのスーパーカー「Vulcano Titanium(ヴルカーノ・チタニウム)」をお披露目すると発表した。
世界初のチタン製スーパーカー
世界各国から新興のスーパーカー・メーカーが集まってくる「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」で発表される「ヴルカーノ・チタニウム」のボディは、名前の通りチタンとカーボンファイバーで構成されている。
“世界初のチタン製スーパーカー”であるヴルカーノ・チタニウムは、2013年の上海モーターショーで発表された「ヴルカーノ」からの流れを汲んでいる。なお、ボディの製造には熟練の技術者の手によって1,000時間掛けて作り出されるというから驚きだ。
ファストバック型のキャビンからフードが前方に突き出したスタイルが印象的であり、ホイール後方に開けられた通気口を通って、エンジンベイからの熱を放出する構造となっている。
2013年のペブルビーチで発表された最初のヴルカーノのスペックとしては、V12ハイブリッドを搭載し最高出力が950hpであった。今回の新型ヴルカーノ・チタニウムでは最高出力が670hp、最大トルクは85.7kgmとなっている。なお、エンジンはコルベット「ZR1」のスーパーチャージドV8を採用している。
これによりかなりパワーは減ったわけだが、0-96km/h加速は2.8秒で、0-193km/h加速が8.8秒、最高速度は約354km/hに達すると発表している。パワートレインにはスクーデリア・フェラーリ・ディレクターであったクラウディオ・ロンバルディ氏が担当している。
「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」にてその全貌が明らかになる「ヴルカーノ・チタニウム」。
ここで評価を得ることによって、業界に新風を吹かせることとなるのだろうか。その動向に全世界が注目している。
参考 – car