2016年3月25日から4月3日まで開催されていた「ニューヨーク国際自動車ショー」でフォードが展示した、リンカーン「ナビゲーター」のコンセプトモデルが色々と衝撃的だったのでお伝えしたい。
SUVなのにガルウイングを採用
リンカーンと言えば、キャデラックと人気を二分するアメ車の高級ブランド。今回展示されたリンカーン「ナビゲーター・コンセプト」もラグジュアリーな雰囲気を漂わせるSUVである。
「ナビゲーター」の次世代モデルの方向性を示唆するコンセプトモデル…と思いきや、いきなり巨大なガルウイングでのお出迎えという、インパクト抜群の方向性を示してくれた。また、ガルウイングが開く際には、3段の格納式ステップが自動的に出現するというギミックまでも搭載している。
インテリアも高級SUVに相応しい上質な作り
キャビン内は実に広々としたスペースが設けられており、室内にある全6シートは、いずれも30通りの調節が可能だという。また、座席の背面には、それぞれタッチスクリーン・モニタが設置されており、Wi-Fiも完備されている。
荷室部分にもサプライズが設けられていた
極めつけは荷室部分。奥には棚が備え付けられており、服装をコーディネートできるクローゼットとしても機能するというか…もはやスパイ映画の変身セットとしてにでも出てきそうな雰囲気となっている。
3.5L V6エンジン搭載で400hpを誇るだけでなく、最新技術も搭載
ガルウイングと内装にばかり目を取られていたが、忘れてはいけないのはエンジンだ。リンカーン「ナビゲーター・コンセプト」に積まれているのは、3.5リッターV6エンジンで、最高出力は400hpだという。
また、レーンキーピングアシスト、パーキングアシスト、プリコリジョンアシスト、360度カメラといった、フォードの準自動運転技術がふんだんに用いられている点にも注目したい。
それでは最後に動画でリンカーン「ナビゲーター・コンセプト」の魅力に触れていただこう。
https://www.youtube.com/watch?v=NXkBqU30JUI
いかがだったろうか。コンセプトモデルとはいえ、その完成度の高さと魅力が伝えられただろうか。この分でいくと「ナビゲーター」の次世代モデルにも充分に期待が持てるというものである。フォードの撤退が本当に悔やまれるというものだ。
なお、ガルウイングドアだが、これは「広々としたキャビンとインテリアを披露するのに優れた方法だった」からのみ、用いられたというもので、市販化モデルには搭載されないと断言されているそうだ。
参考 – Youtube : Lincoln Navigator Concept – Exterior Design、 Lincoln Navigator Concept – INTERIOR