まず「ラリークロス」というジャンルに聞き慣れない方も多いと思います。「ラリークロス」は専用のオフロードコース、あるいは市街地などに設置された特設コースで6〜7台の600馬力以上のラリークロスマシンが一斉にスタートし、数周に渡って激しいレースをするカテゴリーです。基本的にはダートとアスファルトが混在したコースになるので、非常に滑りやすく、またジャンプ台も設置されているので、至る所で接触、クラッシュなどもあり、「クルマの格闘技」とも言えます。
それがGRC(レッドブル・グローバル・ラリークロスシリーズ)です。
X Gamesの1カテゴリーにもなっている「ラリークロス」
ラリークロスは主にアメリカで人気の高いカテゴリーですが、今ではヨーロッパでも行われ、最近ではWRX(世界ラリークロス選手権)も始まっています。バイクの「Moto X Racing」や、空高くジャンプするトリック競技があるエクストリームスポーツイベント「X Games」の1カテゴリーにもなっております。
実際にどんなレースか、アクションカメラでお馴染みGoProの公式映像をご覧ください。
「ジムカーナ」シリーズで一躍有名になったケン・ブロック選手もこのカテゴリーのトップドライバーです。
ホンダ「シビックレッドブルGRC」で参戦
今回ホンダは、先月末開催された「ニューヨーク国際オートショー」にて、スポーツコンパクトクーペ「シビッククーペ」をベースにした「シビックレッドブルGRC」を発表し、5月21日のシーズン開幕戦・フェニックスから参戦を開始します。
マシンは、2016年式のシビッククーペをベースにラリークロス車両の開発に定評のある「Olsbergs MSE」というスウェーデンのレーシングファクトリーのノウハウと、HPD(ホンダ・パフォーマンス・ディベロプメント)の技術力を結集し作られています。
エンジンの詳細は不明ですが、恐らく現行のシビックタイプRの2.0LのVTECターボエンジンがベースになっている可能性が高いです。最高出力は600馬力以上、0-60mph加速をわずか1.9秒で完了させてしまいます! スタイリングはノーマルに近いものになっており、フレッシュエアを取り入れるサイドエアインテークと、若干ウイングが目立つ程度です。
これから注目のモータースポーツカテゴリーの一つ
ドライバーは、セバスティアン・エリクソンとジョニ・ワイマンとジョニ・ワイマンという布陣で挑みます。ちなみに、ワイマンは2014年のGRCチャンピオンです。
このカテゴリーの日本での知名度はまだまだですが’、ホンダ以外にスバルも出場しているので、これから注目のモータースポーツカテゴリーの一つになりそうです。
それでは最後に、ホンダ「シビックレッドブルGRC」発表動画をご覧下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=EReGJtbbPeE
いかがだったでしょうか?「クルマの格闘技」とも言われるラリークロスマシンだけあってイカつい印象ですね。メーカーの動向もそうですが、このカテゴリーの今後の動向にも大注目です!
参考 – Youtube : GoPro: Red Bull Global RallyCross 2015 Highlights、2016 Honda Coupe Red Bull Rallycross Racing Livery World debute New York Auto Show 2016