「シェルビー・コブラ」をご存知でしょうか。キャロル・シェルビーが同社の「ACエース」にV8エンジンを搭載することを提案し、製作された小型のロードカーのことです。
そんな「シェルビー・コブラ」の第一号車(プロトタイプ)が、米国カリフォルニアで開催されたモントレー・カーウィークオークションに出品されたので紹介しましょう。
シェルビー・コブラ第一号車
今回、RMサザビーズ主催のオークションに出品されたのは、キャロル・シェルビー氏らが1962年に製作した量産前のプロトタイプで、シャシーナンバーは「CSX2000」になります。
レストアなしのオリジナル車両
写真で見ると、当時のままの鮮やかなブルーが、綺麗なボディに映えているように見えますが、インテリアはかなり痛んでいる様子が伺えます。特にシートの傷み具合はかなりのものですね。
しかし、ノンレストア車両という点も見逃せないポイントです。評価高いです。
ACカーズのパーツが多用されている
量産前のプロトタイプということもあり、パーツはACカーズのものが多用されているようです。
エンジンはフォード製の260キュービックインチ(4.3リッター)を搭載。細いバイアスタイヤを装着してる点も特徴的です。
シェルビー氏自身が所有
こちらの車両はシェルビー氏自身が所有していたそうです。シェルビー氏は各自動車メディアに試乗させる度にボディ・カラーを塗り直し、何台も生産しているように見せかけていたそうです。つまり、ペイントはオリジナルカラーではないんですね。しかし、こうした歴史が車両の価値を高めるのもまた事実。シャシーナンバーを示すプレートにも「CSX2000」の刻印がくっきりと残っていますね。
日本円にして約14億円で落札
もともと希少価値の高い「シェルビー・コブラ」の中でも、最も貴重なモデルとなるプロトタイプ第一号車。この車両がオークションに出品された結果、1,375万ドル、日本円にして約14億円で落札されることとなりました。ちなみに米国で製作された自動車のオークション史上最高額も更新したそうです。
それでは、そんな価値の高いクルマの走行シーンが収められた動画をご覧下さい。
いかがだったでしょう。バッチリ自走可能なところをアピールできていましたね。しかし、こんな小型の旧車に14億円ですか…。まぁ、確かに旧車マニアを唸らせるポイントがありすぎな車両だったから、仕方がないのかもしれませんが、それにしてもお高いですよね。「ACコブラ」と並べてみて、変更を比べてみたくなりました。
それでは最後にギャラリーで他の写真もお楽しみください。
参考 –RM Sotheby’s、Youtube : Shelby Cobra ‘CSX 2000’: The Shot Heard Round the World