キャンピングカーは、日本で普及していないと思っている人が多い。しかし、実は街中にはたくさんのキャンピングカーが走っている。
現に、2月13〜16日に幕張メッセで開催されたジャパンキャンピングカーショーには6万人の来場者が訪れる大盛況ぶり。
タウンユースに合わせたスタイルで、キャンピングカーはじんわりと日本に浸透しているのだ。
キャンピングカーは都市部のユーザー向けに進化している
キャンピングカーといえば、トラックが帽子をかぶったようなスタイリングが定番だった。もちろん、今でも室内の広さ、装備が充実しているこの「キャブコンタイプ」と呼ばれるスタイルは人気がある。しかし、街中で乗るには大きすぎるし、目立つということで敬遠する人も出てきた。
そこで選ばれるのが、「バンコンタイプ」と呼ばれるキャンピングカー。外観はハイエースなどの1BOXだけど、内部にはベッドやキッチン、クルマによってはトイレやシャワーまで付くモデルもある。救急車に使われる背の高いクルマをベースにしたキャンピングカーであれば、室内を立って歩くことだってできる。運転はミニバンと変わりないので、ミニバンで旅行やアウトドアを楽しんでいた人からの乗り換えも多い。
今では都市部でのキャンピングカーユーザーが増え、「バンコンタイプ」はキャンピングカー全体の4割を占める勢い。
さらに用途も多様化している!
使い方も多様化して、驚くことに、キャンピングカーを通勤に使う人も結構いるのだ。
昼休みは、自分のクルマでお昼寝、疲れた時は一寝入りしてから帰宅という贅沢な時間を楽しんでいる。中には、自宅駐車場で友人を呼び、キャンピングカーで宴会をするという人も出てきた。
冷蔵庫、クーラー、キッチンが付いていれば、それは自分の部屋よりもいいかもしれない。
こんな、ご近所にも目立たないバンコンはタウンユースにぴったり。
こっそりとキャンピングカーを楽しんでいる人が急増中な理由は、街中でも楽しめる”バンコン”の進化にもあるのだ。
今晩は、お隣の駐車場から楽しそうな笑い声が漏れていないか要チェック。