トヨタ自動車は、「プリウス」をフルモデルチェンジし、12月9日より販売を開始した。
JC08モードで40.8km/リットルの低燃費を実現
今回で4代目へと進化を遂げたプリウスだが、最大の変更点は「E」グレードでは40.8km/リットル(JC08モード)を実現した点にあるだろう。また、その他のグレードでも37.2km/リットルの低燃費を実現し、全グレードが「エコカー減税」の免税対象となっている。
新型プリウスにはTNGA思想に基づくクルマ作りを適用
「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」の思想に基づくクルマづくりの第1号車ともなった。低重心パッケージに加え、ボディねじり剛性を約60%向上させた高剛性ボディやダブルウィッシュボーンリヤサスペンションの採用により、走りや快適性が向上。また、E-Four(電気式4輪駆動方式)の採用により、プリウス初の4輪駆動が実現した。
安全装備も充実
衝突回避支援パッケージ「トヨタ セーフティ センスP」を一部グレードに標準装備。また、ITS専用周波数(760MHz)による路車間・車車間通信を活用した運転支援システム「ITSコネクト」を設定する。さらに、バイ・ビームLEDヘッドランプ、スマートエントリー&スタートシステムを全車標準装備ととした。
燃費効率は向上したが、その分、最高出力はダウンしている
「TNGA」適用の1号車として様々な進化を遂げた新型プリウスだが、従来のプリウスと比べると、最高出力が136PS(100kW)から122PS(90kW)へとダウンしている。もちろん、燃費性能アップが求められているプリウスというブランドで、パワーに重きが置かれないのは仕方のないことであろうし、40.8km/リットルを実現してくれているクルマにパワーを求める層もあまりいないだろうと思われる。
なお、新型プリウスの価格は242万9,018円から339万4,145円となっている。
巷ではデザイン面で賛否両論だが、筆者個人的な意見としては、むしろ格好よくなったのではないのかと思っている。
参考 – トヨタ プリウス