ヒップホップや裏原など1990年代のストリートファッションを愛好してきたミドル世代はもちろん、現代のオシャレに敏感な若者も必見のニュースが飛び込んできました。原宿のゴッドファーザーにしてスニーカーのトレンドセッターとしても知られる、フラグメントデザインの藤原ヒロシ氏がナイキと、それもストリートを席巻し続けているジョーダンブランドと再びコラボレーションを行うことになったのです。
今回藤原氏が手掛けたのはラグランフリース、Tシャツやナイロンパンツなどのアパレルラインと、ファン垂涎のエアジョーダン3、ジョーダン エア ケイデンスです。
かつてのバスケファンにはどこか懐かしいアパレルコレクション
ウェアはバスケットにおけるホームとアウェーで異なるユニフォームをイメージして、それぞれを表すグレーとブルーのカラーリングで仕上げられています。藤原氏によれば「ビンテージのジョーダンコレクションを目にして、ナイロンのトラックスーツなど、これを着たらどんな印象になるのか、どんな気持ちになるのか、それを感じてみたいと思ったのです」とのこと。落ち込んでいる日はホームカラーで癒やしを、やる気に満ち溢れた日はアウェーカラーで刺激をといった使い分けをすると面白いかもしれません。
さらにスウェットシャツには、1980年代のクラシカルなスポーツウェアを思わせる主張の強い文字や、マイケル・ジョーダンがプレイする姿をデザイン。鮮やかな絶技に心酔した当時のバスケットファンはもちろんのこと、どこか懐かしさを感じるプリントや装飾に親しみを感じる世代も多いことでしょう。今回のコレクションのコンセプト「鮮烈な記憶を大切にする」というメッセージを如実に表しています。
ジャンプマンとサンダーロゴの重なりが新しい
そして、藤原氏が手掛けた注目のスニーカーは3モデル展開。まず「エアジョーダン3 “ホワイト/ブラック”」は、彼の持ち味である控えめなクラシックフットウェアの表現方法が生かされています。2004年に発売されたオルカパックのように、今回のエアジョーダン3もシンプルなモノトーンデザイン。そこに透明のジャンプマン越しに見えるヒールの大胆なサンダーロゴ配置がアクセントを与えています。これは藤原氏のジャンプマンロゴへの愛情を表したものとのことです。ジョーダンとフラグメント、2つのブランドロゴの重なりがなんとも新鮮。
そして「エア ジョーダン ケイデンス “パーティクルグレー”」はニュートラルグレーをベースカラーとしており、今回のコレクションであるジムウェアのようなアパレルラインの雰囲気にもよく馴染みます。さらにジョーダン3と同じヒールエアユニットを採用することで、タウンユースでの履きやすさも確保と、まさにストリート向きのスニーカーといえそうです。
「これもジョーダンブランドにとっては新しいことかと思いますが、このシューズで何かをやってみたいと思っていました。以前、HTMでジョーダントランナーNXTリアクトを制作しました。それ以来、ジョーダンのランニングやライフスタイルシューズにも興味を持っていました。」(藤原氏)
さらに現時点で写真などの詳細は発表されていないものの、目玉といえるモデルも登場予定。それがナイキの最新テクノロジーを搭載したパフォーマンスシューズ「エアジョーダン35」です。藤原氏本人が以前着用し話題となったエアジョーダン34を彷彿とさせるホワイト・ブルー・ブラックのトリコロールカラーをまとっているだけでなく、ヒールの象徴的なサンダーロゴ、ミッドソールにプリントされたツーリングカードが個性を引き立てているといいます。2020年秋公開とのことなので、どのようなモデルとなるか今から待ち遠しい!
「古いビンテージのシューズとはかなり違いますが、イノベーションも大好きです。10年後には宝物のようなシューズになるかもしれませんね。」(藤原氏)
アパレルラインとエア ジョーダン3、エア ジョーダン ケイデンスは、2020年9月17日から、エアジョーダン35は2020年10月28日から発売予定となっています。
なお、9月17日に発売となるアイテムは、ナイキの公式アプリ「SNKRS」、南青山にある「NIKELAB MA5」、藤原氏が監修したコンセプトショップ「THE CONVENI」、その他一部の販売店で発売予定。
過去のフラグメントコラボ商品は全てプレミアム価格となっており、今回もプレ値必至!SNKRSでは前々日の12時に”SNKRS PASS”という事前ゲリラ販売の可能性もあります。何としても手に入れたいなら、9月15日12時あたりから臨戦態勢で挑め!