Vtuberってなんであんなに流行ってるの?オジサンでも何となくわかる解説

「Vtuberがスパチャで1.5億稼ぐ」「デビュー1か月でチャンネル登録者数100万人突破」「全国ライブツアー白熱」「ビルボード・ジャパンにVtuberがランクイン」

ここ最近、そんな見出しで表舞台でも噂されるようになったバーチャル・ユーチューバー、縮めてVtuber。彼らがなぜこんなにも盛り上がっているのか、ナイスミドルなおじさま方の大多数は理解しかねているかと思います。

今回はVtuberたちがなんでこんなにブイブイ言わせているのかについて、本記事を超飛ばし読みしてもなんとなく把握できるように解説いたします。

 

まずVtuberってなに?

Vtuberキズナアイさんのゲーム実況チャンネル「A.I.Games」:あのクソゲーやるので助けて欲しい【Pogostuck】より

大義的には、架空のキャラクターアバターに声をあててYouTubeで活動する配信者のことです。具体的な活動内容としてはVLOG的な雑談配信、ゲーム実況、歌配信など手軽(?)にできるものから、スタジオを使用したライブやコラボ企画などが典型的な例です。

 

ただの動く絵じゃない!? めっちゃお金がかかってる

にじさんじ所属Vtuber戌井とこさん:【雑談】きょうのお供はましまろ。ンジュとたべる【戌亥とこ/アンジュ・カトリーナ】より

これだけの説明だと「動く絵(アバター)に声をあててるだけでしょ?」と思われる方もいるでしょう。しかし何事にも「○○なだけ」というものは存在しません。まず彼らが配信業を営むにあたって、オーディオ機器やPC環境を整える必要があります。

事務所に所属するVtuberの間で定説として、活動を始めるにあたって「ポンと50万円用意できるか」というものがあることから、配信環境だけでおおよそそれだけの初期費用が掛かると推定できます。

 

ホロライブ所属Vtuber桐生ココさん:【#桐生ココ3D】桐生ココ3Dお披露目!#ホロふぉーす始動! 【#JointhefutureJP】

また、アバターにも開発費が盛大にかかっています。Vtuberのアバターはカメラ映像から表情をキャプチャして模倣するようにイラストを調整する必要があり、アバターひとつにつき10~100万円以上も開発費がかかるのです。さらに3Dアバターまで用意しようとすれば素体のモデリング費用や、ボディ・トラッキング機能を備えたモーションキャプチャ設備が必要になるため、さらに費用がかかります。

 

遊んでお金を稼いでる?そんなわけない!

個人勢Vtuber犬山たまきさん:【#個人勢Vtuber座談会】個人勢大集合!あるあるトーク炸裂!?【犬山たまき/神楽めあ/しぐれうい/天開司/ぽんぽこ/ピーナッツくん】より

YouTuberが台頭した時もそうでしたが、配信者に対する世間のおじさま方は厳しい意見を呈することが多いです。「ゲームして喋ってるだけでお金が稼げるのか?」「媚びたトークしてるんだろう」そんな辛口コメントも少なくありません。

しかし考えてもみてください。ただ考えなしに配信するだけではマネタイズなど出来ようもありません。Vtuberは自身の「好き」を継続して貫き通すために、サスティナブルなマネタイズ計画を練り、SEO対策をし、キャッチーな企画・ビジュアルを用意してコンテンツ配信に臨んでいるのです

やっていることは小さな個人事業主と等しいと言っても過言ではありません。しかも一定数のアンチによる誹謗中傷に晒されながら、ということも加味するとその気力は底知れません。

 

ほとんどの視聴者が平成生まれ!?

とあるVtuberのチャンネル視聴者層。掲載許可を頂いております。

まず我々おじさまの理解が追いつかない最大の原因がこれ、ウケてる層が若いんです。YouTubeのアナリティクスを利用すると視聴者の年齢層がわかるのですが、複数のVtuberが公開している情報や、切り抜きクリエイターのアナリティクスを参照すると、視聴者全体のなんと80%が34歳以下(=ほぼ平成生まれ)でした。

しかも全体の50%ほどが24歳以下と、つまるところ若者のコンテンツであるということがわかります。(そりゃわからんわけだ……)

 

にじさんじ所属Vtuber舞元啓介さん:【雀魂】謎の麻雀コラボ2020GW【にじさんじ】より

もちろん配信者の個性や配信内容によって、おじさま視聴者の割合が増える場合もあります。おじさん系Vtuberの麻雀配信や競馬配信などが典型的な例なのではないでしょうか。

 

「投げ銭」はもう常識?Z世代の特異な消費スタイル

さて、Vtuberの活動を大いに加速させている要因の一つに「投げ銭」というものがあります。投げ銭はあくまで俗称で、正確にはギフティング機能という視聴者から配信者へ応援の気持ちを形にする文化です。投げ銭という呼び方は当事者たちにとってはあまり気持ちのいい響きではないので、具体的な名称「スーパーチャット(YouTube)」を用いましょう。

 

スパチャが理解できないのは当たり前

ホロライブ所属Vtuber宝鐘マリンさん:【晩酌雑談】キミと私の深夜のまったり雑談【ホロライブ/宝鐘マリン】

スーパーチャットはYouTube上で、視聴者が配信者の生配信などに対してお金付きのコメントを投げられる機能です。この記事をお読みの方はスパチャという文化自体なじみがないかもしれません。

しかし近年ではサブスクリプションや小規模パトロンといったマネタイズが台頭してきており、クリエイターを多数のファンによる定額課金・小口課金で支える構想が一般化しつつあります。これを助長しているのは(あくまで推測ですが)バブル崩壊後の経済が当たり前となった後期ミレニアル世代、Z世代の潜在的なアンチ所有欲でしょう。

娯楽は定額会員制、乗り物はシェアリング、ゲームは基本無料の追加課金型。サービスや無形資産への投資が常識になった彼らならではのマネタイズモデルは、買い切りに慣れ親しんだ私たちにとってはまだ飲み込みづらいものであっても不思議ではありません。

 

まとめ

Vtuberがこんなにもブイブイ言わせている理由はひとえに「時代と世代にあっていた」でしょう。コロナ・パンデミックによってお家時間が急増したこともあり、暇つぶしに飢えている若者たちによる需要が加速度的に高まっています。2020年以降はVtuber最盛期に突入していると言ってもいいのではないでしょうか。

K.Y

K.Y

スーパーカーやバイクなどの乗り物と音楽と洋服が好きなガテン系中年ライター。どんなものでも中身はハイテク外見はローテクが理想のカタチである。