fbpx
ついにマリンクルーザーにもAI完備!? 進む海の自動運転化

ついにマリンクルーザーにもAI完備!? 進む海の自動運転化

特定の状況下に限られるものの、まったく走行状態をドライバーが監視しなくて済むレベル3まで解禁が進んでいるクルマの自動運転。だんだんと身近になりつつありますが、海の移動におけるそれはもっと展開が早そうです。

マリンテックスタートアップの「arine X」がこのほど公開したコンセプトモデルのクルーザー「X40 Concept」は、なんとAIによる安全航行アシストシステム「ポラリス」を搭載。2023年の自律航行の実現を目指しています。

 

AIのサポートによる障害物検知

ついにマリンクルーザーにもAI完備!? 進む海の自動運転化

ロボットクリエイターの高橋智隆氏が担当したという船体は、熱心なボートオーナーの氏らしく、都市部でのクルーズを想定したデザイン。低い橋桁をくぐれるよう、高さを抑えたクーペスタイルとなっています。

船外機にもこだわりアリ。スリット入りのシェルに格納することで、デザイン性とメンテナンス性の両立を実現させているこだわりようです。汐留のおしゃれな風景の中にも溶け込みそうなアーバンさと近未来感はカッコいいの一言。

 

ついにマリンクルーザーにもAI完備!? 進む海の自動運転化ついにマリンクルーザーにもAI完備!? 進む海の自動運転化

操船はステアリングの他に、ジョイスティックによるコントロールも可能となっており、初心者でも安心。さらには停泊中の自船位置を自動で保持する「ダイナミックポジショニング」や、船体の揺れを抑える「アンチローリングジャイロ」などの安定化技術も採用されているので、海の上でも優雅な時間が過ごせます。あんまり不安定だと内装がいくら豪華でも興ざめですからね。

 

ついにマリンクルーザーにもAI完備!? 進む海の自動運転化

そしてやはり注目のポイントは「ポラリス」による航行サポートです。まず、全方位をカバーするカメラを搭載しており、そこからAIが画像認識で水上の航行可能エリアと障害物を検知。操縦席における画面表示とアラート音で方角とおおよその距離を知らせてくれるんです。実際、小型船舶の事故原因で最も多いのは「見張り不足」。人間の目では限界があるところをAIがサポートしてくれるので、安全なクルーズには欠かせない機能となりそうです。

 

あと3年で船は自動運転化!?

ついにマリンクルーザーにもAI完備!? 進む海の自動運転化

現在でこそ、クルマにおけるADASに相当する機能となっているわけですが、ポラリスはまだ成長の余地を残しています。画像認識AIによる船外監視機能からはじまり、段階的な機能拡充を行うことで、2023年には完全な自律航行実現を目指しているんです。大航海時代から航海を支えた北極星の名をもつAIが、海上移動の新世界を開く道標となっていく。なんだか詩的ですが、陸よりも早く、安全安心な移動手段を実現していくことでしょう。海上交通の復権も近い!?

Writer: 石川 順一

Information

Marine X
Instagram

Keyword

Recommend

今、あなたにオススメ