この個性的なスタイルの自転車は、なんとフレームが木材でできている。しかも、独創的なアイデアにより、サスペンションがなくても路面からくる衝撃を木製のフレームが吸収し、快適に乗れるという画期的な自転車なのだ。
19世紀の「ダンディホースバイク」をイメージ
ドイツのプフォルツハイム大学の学生、ニコ・シュミッツくんが作ったこの自転車。
デザインのイメージは、19世紀にフランスで作られた「ダンディホースバイク」。現在の自転車の先駆けとなったもので、当時は足で地面を蹴って走ったという乗り物だ。
そんなおしゃれでモダンな自転車の雰囲気を出すために、フレームに木を使用。薄いオークベニヤ(樫製のベニヤ)を何層にも重ねることで、このスタイルを実現している。
メインフレーム部にはアルミ材も使用
フレームは、スタイリッシュなだけではない。適度にカーブを描いている部分が、サスペンションの役割をし、路面からの衝撃を吸収するのだ。デザイン性だけでなく、機能性も盛り込んだところが、とても大学生とは思えない技術力だ。やるね、ニコくん!
この自転車のメインフレーム部にはアルミ材も使い、その上に木をはめ込むことで、見た目と剛性を両立している。アルミ材は、金属製フォークとの連結の役割も果たす。
また、シートにはブラウンレザーを使用。高級感も満点だ。
19世紀のビンテージ自転車的おしゃれなルックスを出すための木と、剛性や走行性能のためのアルミ材を上手くミックスして作られたこの自転車。こんな乗り物を大学生が作ってしまうなんて、さすがBMWやベンツの国(ドイツ)だ。
参考 – Check out This 19th Century-Inspired Wooden Bicycle Frame (HIGHSNOBIETY)
Writer:
平塚直樹