精巧なフィギュアで有名な海洋堂。チョコエッグのブームから一般にも広く知られるようになった各種模型を製作する会社だ。
その海洋堂が四国にミュージアムを展開しているとのことで、四国ツーリングで通るならこいつは見に行かねば損だぜ!
海洋堂 ホビー館
四万十川を横目に走る山の中。もう本当に山の中。そこに「海洋堂 ホビー館 四万十」はあった。通常ではまず立ち寄らないであろうこの地に建てたのは”ここまでわざわざやってくる”ことに意義を見出すためなのだそうだ。
むしろ山奥にこんな極彩色豊かな建物があるなんて、普通想像できないだろう。
近くにはかっぱ館もあり、ホビー館・かっぱ館の共通入館チケットもありますよ。
展示されているフィギュアの数は約1万点だそう。海洋堂作品だけではなく、あらゆる造形物がてんこもり状態です。ときめもフィギュアなんて20年ぶりに見たわ(家にもあるけどな)。
そんな中からいくつかピックアップして紹介してみましょう。
ロボットプラモの筆頭と言えばやっぱり『ザ★アニメージ』。バイソンよりもむしろ、組み上がった1/76ガスパルの巨大さに圧倒されたものです。まさにギド帝国の侵略だ!!
手前の素組み3体は向かって右から『ザ★アニメージPART-II』でお馴染みのタイガー、パンサー、ビクターです。砲台でチャンバラさせた記憶がある貴殿もいるのでは?
異国の方も造形の細かさに熱心に見入っていました。自国を思い出して浸っているのかも?
「ボーメ」コレクションの中にはラブリーエンゼルの麗しき姿が! POPにはTVアニメ版とありますが、この衣装はOVA『謀略の005便』版ですね。このあたりを汗かきながらガシガシ撮影していると確実に一般客にひかれます。でも撮らずにはいられません。ダーティペア友の会のムランボ氏も見に来たのかなぁ…。
キャストの経年劣化は80年代を物語っていて哀愁すら漂っています。
バイク乗りにはゆかりの深い『バブルガムクライシス』も展示。左側のVHS版ジャケットに描き下ろしたプリスのハードスーツイラストが立体化したことには、園田健一氏もまさかと思ったと画集で語っていたほど。その名作ガレキが見られるとは!
館内をくまなく探すと海洋堂がまだ版権を取得していない頃の印刷物などもあったりして。「ボーメくん」はこの頃から頭角を現していたのがよく分かる。サイクロップス作ってた少年は、どこから美少女に転んだのだろうかと、シミジミできます。
実は建物には廃校になった小学校を使っているため、各部に面影も残っていて何とも言えない懐かしい感じが込み上げてくる。伺った時は「特別展示 飛行浪漫 尾崎勝&リチャード・アンセル展」が開催されていました。
(展示期間:2015年6月29日まで)
造詣が深い提督たちにも九九式艦上爆撃機など納得の展示。瑞雲とかどうかな?
様々なテーマのジオラマも100点以上展示されていたりと、見どころ満載。造形好きなら絶対行く価値あり。ちなみに外にはKAIYODOの文字入り木製のバイクがあって、こちらは無料で跨り放題!
既に頭の仲が80年代になっていたので、ちょっとアーマーバイクっぽいなーと思った。
海洋堂 ホビー館 四万十
開館時間:10:00〜18:00(11月1日〜2月28日までは17:00閉館)
休館日:毎週火曜日(火曜日が祝日の場合は、振替とし翌日が休館)
入館料:一般(高校生以上)800 円 / 小中学生400 円 ※未就学児は無料
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取材協力 –海洋堂 ホビー館 四万十