世の中には考えたくもない事態ということが幾つかあると思いますが、”乗っている船が転覆”という場面もその一つだと思います。そんな恐ろしい可能性を消してくれる船が登場しましたので紹介しましょう。
「Leiftur RIB 1100」
アイスランドのRafnar造船所は、最悪の天候の中でも安全かつ快適に動作するように設計された、第三世代のプロトタイプモデルを発表しました。それが「Leiftur RIB 1100」です。
耐久力と安全制のテスト
強制的に紐で引っ張られます。
これまでの船であれば、もう致命的な角度までいってます。
そして、完璧に180度ひっくり返されてしまいました。
こちらは「Leiftur RIB 1100」シリーズの耐久力と安全テストの一部です。紐を甲板にくくりつけ、船を一周した上で紐を引き上げ、強制的に転覆させる実験なのですが、それにしても随分と荒っぽいテストですね。
逆さまになっても自動で起き上がる!
上下が完全に逆転してしまっても、まるで起き上がり小法師のように、自力で起き上がります。これなら嵐や高波で沈没する心配がないので、障害物にぶつかったことによる船体破損や、海に投げ出されてしまうことにさえ気をつければ、安心できますよね。
「Leiftur RIB 1100」のスペック
全長:11.00m
ビームマックス: 3.20m
ドラフト:0.55m
軽量:3.8t
マックス・スピード: 40ノット
巡航速度:30ノット
燃料容量:2×300L
エンジン: 2×250 HP(ヤマハ製)
それでは最後に動画をご覧下さい。
実に軽快に起き上がる様子が確認できたと思います。こんな沈まない船になら、命を預けてもいいかもしれませんね。
これからの季節、マリンスポーツやマリンレジャーなどによる海の事故が増えます。このような転覆しづらい船の技術が進めば、大事に至らないケースが増えるのではないでしょうか。今後普及して欲しい技術ですね。
参考 – vimeo : Leiftur 1100 Series – Self-Righting Test on