3Dプリント製パーツでカスタムしたBMW R nineTがミステリアス

3Dプリンターは21世紀を代表する革命的な発明品の1つでしょう。1万円から購入できる家庭向けのものや数百万円を超える業務向けもあり、家電量販店でだって目にする時代になりました。

もちろん、3Dプリンタを用いればバイクのカスタムパーツだって製作できちゃいます。しかもコスト削減や製作時間の短縮化、絶版パーツのリメイクなど、カスタムバイク好きや旧車乗りの救世主となる可能性もあり、活用がだんだんと進んでいます。

 

マシンに女性の名前をつけることで知られるフランスのカスタムバイクショップ、 Vibaが制作したBMW R nineTカスタム「CARA」もまた、そんな3Dプリンターの特性を活かした1台です。多面的なデザインはミステリアスの一言につき、次世代のカスタムのトレンドを感じさせてくれます。

 

男気と神秘性を感じさせるデザイン

 

バイクの名前は女性ですが、ほぼブラック一色のシンプルなカラーリングや堅固で存在感もある燃料タンク、そしてエッジの効いたショートテールボディなど、ギュッと詰まった塊感には強い男気を感じます。

 

ベース車はこちら。ショート化したテールやカラーリングなどは変更させていますが、意外なほどフォルムには純正の面影が残っていますね。ですがそれだけでも純正車にはない男気や神秘性を感じさせてくれるのは、多面的な構成のカウルあってのものでしょうか。

 

唯一無二の3Dプリンタ製ハンドルバー

3Dプリンタで製作されたパーツの1つが1枚のアルミ板から削り出されたハンドルバー。純正のライディングポジションを保てるように設計されています。一見スクーターのハンドルバーっぽく見えますが、デザイン性や高級感は圧倒的にこちらのほうが上。仕上がりもキレイです。スピードメーターのガラスカバーには「CARA」の刻印も。こうした細部のこだわりがオリジナリティを高めています。

 

ちなみにハンドルバーに埋め込まれているのは純正のアナログ式スピードメーター。スイッチ類も純正品をそのまま使用していて、ノーマルパーツを最大限活かせるように考慮されています。

 

バイクを彩るスタイリッシュな外装部品たち

その他の3Dプリントパーツも見てみましょう。新たに追加されたサイドカウルは、純正のシリンダーや燃料タンクと絶妙に馴染んでおり、まったく違和感がありません。ダイナミックなデザインでかっこいいですね。しかも金属の代替素材として使われることもある強化ガラス繊維入りナイロンを素材にしているので、耐久性も折り紙つきです。

 

見てくださいこの小さなテールライト。ターンシグナルと合体されています。ここまで小さいと実用性は大丈夫かと心配になる一方で、極限まで無駄を削ぎ落としてスタイリッシュさが追求されている点に魅力を感じますね。まじまじと見ると、映画スターウォーズに登場するダースベーダーに似ています。コミカルなところも好印象です。

 

ヘッドライトトリム、フロントフェンダー、エアインテークも3Dプリンタで製作されています。ヘッドライトひとつとってもエッジが効いていますし、後方に向かって流れるフォルムはスポーティーでクールですね。

ちなみに部位ごとに飛行機やモータースポーツの分野で使われるインコネルと呼ばれるニッケル合金や、先ほど紹介したガラス繊維入りナイロン、そしてお馴染みのカーボンと様々な素材が使用されています。各パーツに求められる剛性や素材感などをカンタンに追求できるのも3Dプリンタの良さですね。

 

3Dプリンタで広がるカスタムバイクの可能性

3Dプリンタの使用はカスタムの自由度をさらに広げることでしょう。3Dデータさえ用意すれば、好みの素材・デザインでカンタンにパーツがつくれてしまうのですから。まさに令和のカスタムバイク革命。3Dプリント製パーツがカスタムバイク業界で今後どのように活用されていくか目が離せません。

ジョン スミス

ジョン スミス

XLR 250 BAJAで腕磨いてます。デミオでラリーに参戦中、目指せフル参戦。好きなバイクメーカーはイタリアのMV AGUSTA。