AKIRAインスパイア!? 海外ビルダーによるGSX-R750カスタムを見よ!

最近ではなかなか若者に通じなくなってしまった名作中の名作「AKIRA」。筆者は父親から布教されたのでとても親しみ深いですが、20代や30台前半の方でAKIRAを知らない方は多く、だんだんと時代が流れていくのをひしひしと感じます。その反面、海外ではAKIRAネタが通じる人が多く、ドラゴンボールとまでは行かずともSF好きの間では老若問わずウケがよかったのを覚えています。

今回はそんなAKIRA好きな海外ビルダーによるGSX-R750のカスタムをご紹介します。

 

Suzuki GSX-R750「Neo Tokyo」

マットレッドとブラックのコントラスト、トラ柄の警告色が暴力的な雰囲気を演出するマッスルバイクに仕上がっています。ベース車両は1985年型のGSX-R750……つまり初期型です。

このカスタムバイクを手掛けたのはオランダのアムステルダム、ハーレムに拠点を構えるCool Kid Customsのミッチェル氏。主にカフェレーサー、スクランブラー、チョッパーなどを中心にカスタムバイクを製作しており、顧客の妄想を最大限実現させようと情熱を燃やすビルダーさんです。

 

こうして元のバイクを見てみるとわかりますが、大きなフェアリングが取り払われエンジン部とストレートな骨格がむき出しになっているのが伺えますね。

 

パーツのカラーリングがガラッと変わっているのでカスタムベースからはだいぶ印象は変わっていますが、スズキらしいエッセンスはしっかりと残されています。横から見るとだいぶ筋肉質なゴリゴリマッチョバイクに見えますが……

 

少し角度を変えるとかなりスリムであることがわかります。開発当時から言われていたように、ウォータージャケットがいらないことから水冷エンジンと比べてコンパクトになった油冷エンジンのおかげで、フェアリングを取り払うと超スリムなシルエットになるんですね。

 

AKIRAをインスパイアしたデザイン

タイトルにもある通り、今回のカスタムは「AKIRA」に焦点をあてています。AKIRAの舞台であるネオ東京をデカデカとフェアリングにプリントしたり、SUZUKIヨシムラなどの日本を感じるキーワードをすべてくっきりと残しています。

カラーリングも暴走族をイメージした攻撃的な組み合わせになっていますね。

 

コックピットはとっても簡素。Daytona製の丸いデジタルメーターのみがちょこんと添えられています。

 

キーシリンダーはお茶目にコイン挿入口チックにリデザインされています。退廃的なゲーセン感があっていいですね。

 

ミッチェル氏は誕生日にヨシムラ製のレザーシートを彼女さんからプレゼントされたそうで、元のタンデムシートを取り払ってシングルシートに改造。ついでにフェアリングもそれに合わせて変更しました。

 

しかしシングルシートに変更したのが祟ったのか、ライディングポジションが超キツくなってしまいました。そこで、オフロード競技用パーツメーカーとして有名なProTapermのハンドルバーを採用し前傾姿勢を改善。

 

そしたらなんとハンドルバーがフェアリングに干渉してしまいました。そこでミッチェル氏はガレージ内に転がっていた友人のGSX750Eからフェアリングを拝借してつけてみたところ、これがぴったりフィット。フェアリングに合わせて元の丸い2灯のヘッドランプを撤廃し、なんとフォークリフトのLEDライトを移植し溶接したそうです。CE規格にはもちろん則っていませんが、見た目がかっこよければいいのです。多分。

 

サイバーパンクに乾杯

そんなこんなで行き当たりばったりになりながらも持ち合わせのパーツを組み合わせていった結果、この最高にディストピア感が漂うワンオフなカスタムバイクが完成したのです。

Cool Kid Customsでは際限なく自分の妄想を依頼できるので、カスタム費、バイク輸送費(十数万円)くらいどうってことねえや!という方は英語ベースにはなりますが、コンタクトを取ってみてはいかがでしょうか。

Cool Kid Customs

Netherland, Amsterdam, Haarlem

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海外で起きている様々な乗り物系ニュースを、日本の方にわかりやすく噛み砕いてお届けします。 好きな映画は「ダンケルク」「フューリー」「007シリーズ(ダニエル・クレイグ以降)」です。