新型コロナに怯える日々……明るい話題が乏しい今日この頃ですが……なんと、イタリア人がやってくれました!
強烈な個性を持ったド変態なニューモデル、ヴァイルス「Aylen」が発表されたのであります。
ヴァイルスは元ビモータのエンジニアが設立!
それがコチラ! 前後足回りを見ればド変態なのは分かると思いますが……その前に、軽くメーカーのヴァイルスについてご紹介しておきますと……
コチラの過去記事に記載されていますが、ビモータのエンジニアであったアスカニオ・ロドリゴが2001年に設立したのが、ヴァイルスであります。ビモータと言えば、エンジンは他社製を搭載しつつ、車体、特に足回りに対して一家言あるメーカーであります。
そういう出自からも、ヴァイルス「Aylen」が単なるお馬鹿モデルではなく、一つの狙いを持ったド変態なモーターサイクルであることが想像できると思います。
ヴァイルスAylenは違いが分かる成金に向けたモデルだ!
「Aylen」とは一体どんなモデルなのかと言えば……それは違いが分かる成金のためのモーターサイクルである、と言えるでしょう。
ビモータ「Tesi H2」にも似た構成のフロントハブステアシステムが、本モデル最大の特徴となります。2本のスイングアームと複雑なリンクを介して操舵します。
ブレーキがブレンボだとか何だとか、そんな物はどうでも良い付属品にしか見えない仕様と言えましょう。
一方のリアは、片持ちのスイングアームを採用。複雑なフロントの後に見れば、何の変哲もない仕様にしか思えないのが不思議です(笑)
ちなみに前後ホイールはカーボン。スロベニアのROTOBOX製品であります。タイヤサイズは前120/70 ZR 17、後200/60 ZR17。
「Aylen」のエンジンはドゥカティ「パニガーレ」用
そしてエンジンですが、ドゥカティ「パニガーレ」用を搭載しています。排気量1298ccの水冷Lツイン。この辺りはビモータやヴァイルスでは通常運転。文句なしの高性能エンジンです。最高出力は205 CV @ 10.500 rpmを誇ります。
ボディパーツはカーボン製品を多用!
そして……カウルをはじめフェンダーやシートカウルなどのボディパーツは、ほぼほぼカーボン製で固められています。
そして……公式発表は未だですが、お値段は9万ドル付近ではないかと……そう言われているようです。早い話、普通の人には買えないモデルであります。で……ドゥカティでも、MVアグスタでも、そしてビモータでもなく本モデルを選ぶ方というのは……極めてレア。違いの分かる成金なんだと思われます。
なお、ご存知ない方もいらっしゃるかも知れませんが、日本でもヴァイルスは購入可能です。本稿執筆時点では掲載されていませんが、過去にモトコルセさんが輸入販売しています。ご興味を持たれた成金の方は、是非、問い合わせしてみてください!