スズキの最高傑作はどれだと思う?と聞けば「RG250Γだ」「カタナだ」「隼だ」と候補にあがる、伝説的な名車「隼」。ノーマルでさえ爆発的なパフォーマンスを誇りますが、やはりこれをドラッグマシーンに仕上げるのが世界的に有名な楽しみ方でもあります。
そんな「隼」でもかなり稀な個体が、現在売りに出されているとのことですので今日はそちらについてご紹介したいと思います。
元・世界最速の個体「Becci’s Hayabusa」
今ではガイ・マーティン氏の隼が時速436kmという新記録を保持していますが、そのひとつ前の時速425km(2014年8月当時)というとんでもない速度を叩き出していたのが、こちらの世界最速女性ライダーのBecci Ellis氏が操る隼です。
元ドラッグスターレーサーであった旦那さん、Mick Ellis氏がゴリッゴリにカスタムしたマシンで、なんとこちらが現在34,000ユーロ(400万円)で購入できるそうです。
スーパーチャージャー搭載の怪物カスタム
Mickさんが2年もかけてカスタムしたこの機体のカスタム詳細は以下の通りです。
- ギャレット製GT35ターボチャージャー
- Weisco製低圧縮ピストン
- Carrillo製コンロッド
- Bosch製1,000ccインジェクター
- Bosch製フューエルポンプ044
- BDR製エアシフトシステム
- BDR製排気管・サイレンサー(Pipe Werx)102db
- カスタムステアリング(John Warrington Motorcycles製)
- PFM製ディスク、キャリパー
- 4インチ延長スイングアーム
- Nitron製ショック
- EK製ドラッグレーシングチェーン
- スチール製スプロケット
- レース用ノーズパネル(ヘッドライトなし)
- ハンプシート
正直、本体価格込みで400万円であればなかなかに良いお買い物ですよね。
純粋にかっこいい…!
カラーリングはスポンサーロゴをたくさん貼り付けながらも、オレンジ×ガンメタ&ホワイトで統一しており、ボディーラインとも相まって上品に仕上がっています。
シートはドラッグレース仕様になっており、加速Gでお尻がシートカウルに叩きつけられても傷まないように、独特な形状になっています。
本来のシートを取り除いているため足つき性はめちゃめちゃ良さそうですね、公道で乗る際にはウィンカーとヘッドライト、ミラーやナンバープレートホルダーも必要になってきます。
基本的なフレームや足回りは純正のままですが、エンジン回りや吸気系はがっつり弄られています。コックピットはMoTeC製のレーシングインジケーターになっており、とても無機質でむしろ男の子のロマンにあふれています。
購入したい方はFacebookで連絡!
この世界級の隼を手中に収めたい猛者は、Becci Ellis氏のFacebookに直接コンタクトを取ってみましょう。輸送料やもろもろ込みで乗り出しには500万円ほどかかってしまうとは思いますが、世界最速を冠したマシンに乗れるのなら決して非現実的な値段ではないかもしれませんね。