オートバイに乗るライダーは、事故の際にクルマと比べると、車体に守られていないため、危険が伴うものであることは、周知の事実です。
オートバイによる事故で、死亡事故や後遺症が残るほどの大事故はよく耳にします。そして、これらのオートバイを製造・販売するメーカー側としては、この”危険”のレッテルを払拭すべく、ライダーへの安全性を追求することこそが、至上命題となっております。
今回は、オートバイメーカーであるBMW社と、オートバイ用品メーカーのalpinestar社が共同開発をすすめている「バイク用エアバッグ内蔵ジャケット」をご紹介いたします。
ライダーを守るには着用することが一番
オートバイ自体の安全性は、リミッター、フレーム剛性強化、ブレーキ性能強化、ABS採用、ハンドリング性能の向上などなど、挙げだしたらキリがないほどの策を講じています。
しかし、いかに車体自体の安全性が向上したところで、衝撃を受けるのは生身の人間の身体なのだから、事故・転倒後に、いかに安全性を向上できるのかを考えなければなりません。そこで両社で共同開発がすすめられているのが、こちらの「エアバッグ内蔵ジャケット」なのです。
セットアップの必要もなし!
内部には、アルパインスターズの「Tech-Ait™」が内蔵されており、背中、胴、胸、肩などの上半身を保護してくれます。
ライダーの身体近くにセンサーが組み込まれているので、バイクから信号を発して作動するなどのトリガーを必要としません。そのため、ペアリングなどの煩わしいセットアップ作業も必要ありません。
以前よりエアバッグ内蔵ジャケットとして同様の企画は数多くありましたが、どれも救命用のライフジャケットのようにパンパンに膨らむものや、デザイン性を著しく欠くものばかりでした。
しかし、今回BMWとalpinestarの開発するジャケットは、とてもスタイリッシュでありながら、デザイン性と安全性の両立を可能にしています。
今年の後半には販売を予定しているとのことですので、1日も早い商品化が望まれます。
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参考 – BMW GROUP、alpinestars