東京モーターショーでは、日本初公開モデルと話題のモデルを展示していたBMWモトラッド。
普通二輪免許で乗れるとあって、特に「G 310 GS」には多くの注目が集まっていましたが……
さすがにミラノショーにはニューモデルを投入して来ました!
「K 1600 Grand America」はアメリカ大陸横断仕様!
さて、BMWモトラッドの世界初公開モデルの最初は「K 1600 Grand America」。モデル名だけで、どんな車両かご想像頂けると思います。
ベースとされたのは、水冷6気筒エンジンを搭載したラグジュアリーなバガーモデル「K 1600 B」。この「K 1600 B」自体がアメリカ市場を意識したモデルだったのですが……
この「K 1600 Grand America」は、モデル名にまでアメリカを入れて猛アピールして来ました!
タンデムライダーの背部には、トップケースと一体型のバックレストを装備。上質感と快適性、そして実用性を高めています。
路面と水平に流れるように配されたエグゾーストを中心に、多くのパーツにクロームメッキが施されています。
アメリカ人にウケそうなボディカラーと合わせて、アメリカン・カスタムからインスピレーションを得た、とのことです。
コチラのカラーを見ると「K 1600 B」がベースであることが分かりますね。
「K 1600 B」に続いて、日本にも導入される可能性はあります。その際は続報としてお伝えしましょう!
「C 400 X」はミドルサイズのスクーター!
続いてご紹介する世界初公開モデルは、「C 650 Sport」&「C 650 GT」でプレミアム・スクーターというカテゴリーを築いたBMWモトラッドが投入するミドルサイズのスクーター、「C 400 X」です!
最高出力34hp(25kW)を発揮する新開発の350cc単気筒エンジンを搭載。CVTを介して後輪を駆動します。
フレームはスチール製チューブラーです。
6.5インチのフルカラー液晶メーターやLEDライト類、それにBMWモトラッドらしい人間工学に基づいた細部の仕上げなど、これは日本に導入されたら、ビッグスクーター市場に活気を与えてくれそうな予感です。
「F 750 GS」&「G 850 GS」はモデルチェンジ!
最後は「F 750 GS」&「F 850 GS」のモデルチェンジについてご紹介します。
ミドルクラスのデュアルパーパス・モデルとして世界的に確固たる地位を築いてきた両車ですが……
より高出力・高トルク、そして高効率化されたエンジンを搭載。排気量は853ccとされ、「F 850 GS」の最高出力は70kW(95hp)、「F750 GS」が57kW(77hp)とされました。
フレームもリデザインされています。エンジン本体を強度メンバーに加える新しいブリッヂ型フレームでは、ねじれ剛性を高めています。またガソリンタンクをより車両重心に近付けるよう配慮し、マスの集中化を図っています。
さらに、ライディングモードを”Rain”と”Road”から選べるように設定。さらに、ABSとASC(オートマチック・スタビリティ・コントロール)を標準装備し、安全性と操作の簡易化を実現しています。
今年は地味なBMWモトラッド。しかしツボは抑えている!
いかがでしたでしょうか?カフェレーサーの「R nineT Racer」やクラシカルイメージの「R nineT Urban G/S」を投入して世界をアッと言わせた昨秋と比較して、今秋のBMWモトラッドは大人しい印象を受けます。
が、注力しているアメリカ市場に向けたゴージャスなツアラー、グローバルに狙えるミドルレンジ・スクーター、世界的に人気な”F-GS”のモデルチェンジと、今秋のBMWモトラッドはツボを抑えているように思います。
各車の日本導入など面白い情報が入りましたら、続報としてお伝えしましょう!