伝統のボクサーツインエンジンを抱くBMW「R100」は”質実剛健”という言葉が良く似合うオートバイです。それがフランスでカスタムされた結果、実にお洒落なカフェレーサーに変身しました。今日は、スペインの首都マドリードに本拠地を置く”Cafe Racer Dreams”がフランス南部の都市ニースでカスタムした、お洒落な「R100」カフェレーサーをご紹介しましょう。
ベース車両は1984 年式BMW「R100」
ベースとなったのは1984 年式BMW「 R100」。小振りなガソリンタンクとソロシートの採用、低く構えたハンドルバーへの変更などにより、クライアントの希望である”お洒落なカフェレーサー”へと変貌を遂げています。続いてディテールを見て行きましょう。
BMW「 R100」のディテールを紹介
美しくペイントされた小振りなガソリンタンクは1972年式”Puch”のモトクロッサー用の流用。
ワンオフで制作したソロシートにはLEDライトがビルドインされています。このソロシートが似合うように、リアショックのマウント位置を前方に移設。ショックは”Hagon”をセレクト。リアフェンダーにはオリジナルのフロントフェンダーを流用(ステー類はオリジナル)しています。
美しいボクサーツインエンジンはノーマルのままに、エアクリーナーボックスを外して”K&N”フィルターに変更。そのスペースにオリジナルのアルミ製バッテリーボックスを設置(”Motogadget” の電装系コントロールユニットも格納)。カフェレーサーに必須の軽快感を増しています。
“Motogadget” 製品は、ヘッドライト上にマウントされたメーターと、ハンドルバーエンドに装着されたウィンカーにも使用されています(ウィンカーが点灯している状態はタイトル画像を参照)。
前後タイヤは”Continental TKC 80″を採用
フロントフォーク・ハブ・ブレーキディスクには1994年式の「BMW F650」用を流用し、前後タイヤは”Continental TKC 80″を採用。タイヤのセレクトもバイクのイメージを決める重要な要素であることがわかります。
いかがでしたか? 細部を挙げたらキリがないほど各部に手が入れられているこのお洒落なカフェレーサー。今後カスタムされる方にとってのお手本になるような、美しい一台だと感じました。
参考 – Cafe Racer Dreams