千葉工業大学未来ロボット技術研究センター(以下、fuRo)が発表した、自律ロボットかつ、eバイクにもなるという新しいプロダクト「CanguRo(カングーロ)」。
……ちょっと何を言っているのかわからないかもしれませんが、書いたままです。自律ロボットからeバイクへとトランスフォームする、近未来のプロダクト……40代以上の方なら電人ザボーガーをイメージしていただければ、それが最も近いかもしれません。ただ、悪とは戦わない体なので、可愛いらしい見た目となっていますね。
ロイドモードからライドモードに変形
通常時はユーザーの後ろをついてまわるロイドモード。健気についてくる様が、実に可愛らしく目に映りますが、ライドモードにトランスフォームすることで成人男性が苦もなく乗れるeバイクへと様変わりします。前輪2輪の後輪1輪のトライク形態とでも言えばいいんですかね。
操縦性もなかなか良さそうに見えます。
馬と人との関係を機械で再現
CanguRoという名前の由来は、イタリア語でカンガルーだそうです。結構、似た様な読みになるんですね。たしかにロイドモード時はカンガルーに見えなくもないかもしれません。
ちなみに、この自律ロボから乗り物へと変形するプロダクトにはテーマがありました。それはかつて、人間のパートナーとして親しまれてきた、馬と人の関係を再現しようという試みだとか。なるほど、戦国武将は愛馬を大事にしたと言いますし、愛車のことを相棒という方も少なくありません。それを具現化したのがCanguRoなんですね。
空間認識技術によって完全自動操縦が可能に
このCanguRoを実現化させるのに貢献したのが空間認識技術であるSLAM(Simultaneous Localization and Mapping)からfuRoが独自開発したscanSLAMになります。
これを活用することで、CanguRoはついてくるだけじゃなく、完全自動操縦でユーザーの元へお迎えにきてくれるんだそうです。まさにキットを彷彿とさせてくれますね。
ハンドルの根元が顔部分に当たりますが、自動運転のセンサーとして活躍する3D LiDARを内蔵。広角カメラや後部距離センサーなどを駆使することで、自律ロボットとして活躍してくれるんだそうです。
まぁ、これ以上ああだこうだと言っても伝わらないと思いますので、動画を見て確認してみてください。
いかがだったでしょうか?CanguRoのとてつもない近未来感と可愛らしさとが入り混じった動画でしたね。まるで映画を見ているかの様でしたね。
成人男性に需要ある?
ところで、これ、成人男性に需要があるんでしょうか? 最高時速10kmのeバイクってどこに活躍の場を求めていいのか見当もつきません。重量64kgという部分は自律行動するから問題なさそうですが、とにかくeバイクの活用法に疑問が残るのは疑いようもありません。
空港なら移動時に便利かもしれませんが、最終的にCanguRoもカーゴルームに移ってもらうしかなくなるし、座席までついてこられても困りますもんね。
子守りとかには最適かも
ユーザーについてきて、変形すると人を載せて時速10kgを弾き出すCanguRo。これ、成人男性、女性というよりは子供につけて子守りを担当してもらうといいんじゃないでしょうか。ライドモード時も自律走行させて。これなら結構な需要があるかもしれませんね。
自律ロボットから変形して乗り物になると言えば電人ザボーガー、ウィングマンの愛車、ウイナア。そして仮面ライダー555に登場するオートバジンあたりですかね。いずれも戦闘ロボットだったので、こんな愛らしい姿ではありませんでしたが、そこには確かにロマンが存在しましたね。
より洗練されて、より完成したCanguRoと出会ってみたいものです。