ルーフ上に自転車を積んでいるクルマはよく見かけますが、バイクに自転車を積むのは、そう簡単にはいきません。しかし、そんな悩みを吹き飛ばすような、凄いカスタムを発見したので、ご紹介しましょう。
自転車はバイクにカッコよく積める!
「自転車はバイクにカッコよく積める!」ということを実践したのは、アメリカの自転車屋さんですね。
ベース車両となっているのはヤマハ「XS650」です。ご年配の方にはお馴染み、美しい空冷並列2気筒エンジンが、世界中で評判となった70年代のモデルですね。
キャリアを装着して後方に自転車を搭載
自転車用のキャリアをテールカウルに装着し積載します。キャリア自体は実にシンプルな仕組みで、基本は1本のパイプで作られています。その前後からステーを出して、バイクが受けるカタチをとっています。サーフボードのような横搭載と比較しても、バイクでの走りは損なわれないと思われます。
自転車の前後ホイールを外して搭載
自転車の前後ホイールは外されています。その前後ホイールは自転車のフレームとフロントフォークにベロクロで固定。自転車とキャリアの固定は、自転車のフロントフォークのアクスル部と自転車のフレームの2か所となっています。
バイクへの固定は先にご説明したとおり、前後左右で合計4カ所。キャリア本体のパイプ下からU字パイプのステーが出ており、バイクのシートレール付近でボルト留めしています。またキャリア本体の中央付近からもステーが出ており、これも左右でシートレールと固定しています。
バイク単体のカスタムもカッコいい!
バイク自体は典型的なカフェレーサー・スタイルにカスタムが施されています。カウル付きのシングルシートに沿うように、シートレールも加工されています。キャリアもこのバイク専用に作られていますので、汎用性はありませんね。
横積みもアリ!
もう一台の自転車を搭載したカスタムは、先に東京モーターサイクルショーの記事でご紹介した三輪スクーターADIVA「AD TRE300」。ここでは、サイクルショーの後に筆者が積載方法を詳しく調べてみたので、それと共にご紹介します。
全体としては、こんな感じで横に積んでいます。自転車の頭が後ろを向いているのは、ハンドル部分がバイクのライダーに接触しないためと思われます。こちらのキャリア、出展社ご担当者さんによると「汎用品の自転車搭載キャリアですよ~、詳しく聞かないでね」とのことでした。調べてみると”バイク用”ではそんな汎用品は見当たらず…。ただ”クルマ用”をバイクに転用しているだけなのですね。
そっくりなものが日本でも購入可能
ということで謎が解けて、一安心。さらに調べてみると、クルマのルーフ上に設置するキャリアですから、そっくりなものが日本でも購入可能です。
例えば、筆者も愛用している”THULE”社製品では「THULE スーリー プロライド591 サイクルキャリア TH591」が1万9,823円で売っています。こちらを前後逆に付けて搭載しているわけです。
ADIVA「AD TRE300」に戻りますと、キャリアの本来クルマのルーフに設置するためのキャリアベースからステーを横に出し、スクーターのボディに穴を掛けてフレームに(間違いなく)ボルト留めしています。自転車のキャリアへの固定は、キャリアに付属するベルトでの固定です。
自転車はバイクに積むことが出来る
キャリア後側のスクーターへの固定も考え方は一緒。ボルト留め部分は撮影できませんでしたが、キャリアベースからステーを横に出して、スクーターのフレームにボルト留めしているに違いありません。
ということで皆さん、思いのほか簡単に、自転車はバイクに積むことが出来ます。ステーのみ自作すればOKでしょう。そのうち筆者も(法関係をクリアした上で)やってみようかと思います。ツーリング先の気持ちの良い道を自転車で走るなんて、考えただけで気持ち良さそうですね!
参考 – Bike EXIF、Bike Rumor、THULE