筆者も含めてライダーという人種は、それ以外と比べた場合に多少子供っぽさの残る言動をとることは多いように感じます。
そりゃもちろんいい歳こいてまでオモチャを捨てきれないわけですから、当たり前といえば当たり前かもしれません。
そういった言動の多くは「自分のステキな経験を共有させてあげたい」「自分の失敗と同じことを繰り返させない」といったお節介や、場を盛り上げよう楽しませようといったサービス精神だったりするのですが、中には本気で「俺のほうがスゴイ」「私を崇めよ」とマウントを取りにくるタイプの人もいます。
放っておけばよいのですが、なかなか放ってもおけないのが子供たる所以(笑)
今回の記事では、そういったマウントを取りにくる人にグウの音も出させない?ためのバイクを考えてみました。
とりあえず高いヤツ
ひと目で尋常じゃなさを醸すものやとにかくデカいやつ、希少性の高い限定車・旧車。具体的には、ボスホスV8やY2K、後者ではRC213V-Sといったところでしょうか。
もう少し現実路線でいえばMVアグスタ・F4シリーズやノートン・コマンドー961シリーズといった復活名門の現行車や、需要ほどにはタマ数がなくて高騰している空冷旧車のように、現実路線とはいえどそれなりの稼ぎと蓄えか余程の覚悟がないと買えないようなものですね。
ハーレー
「バイクといえばハーレー!」というボキャブラリーの非バイク乗りや、経験の浅いバイク乗りへの威力はサイコーではありますが……
中の人に聞く限りでは、旧いほど・デカいほどエラいとか、所属クラブの力関係などでのカーストやヒエラルキーのようなものは、むしろバイク界一般よりも同クラスタ内で根が深く存在するとのことです。
くわえて他ジャンルのバイク乗りからは価値観の違いを考慮しないままに、一方的に敵視して見下されているケースも多い印象はあります。
BMW
その機械的完成度と趣味性のバランスから「上がりのバイク」(バイク人生の終着駅)とも形容して挙げられることの多いBMW。
新~旧まで、またスピード方面にもテイスティ方面にも向かうことのできるラインナップとパフォーマンス、高級車といえるだけのお値段とネームバリュー。
これを相手にマウントにかかるとなると、相当なものでないと相手にならないでしょう。
乗る本人が惚れ込めさえすれば、どの方面のマウント合戦にでも最強カードとはいえるかもしれません。
カブファミリー
誰が何と言おうと、世界一の(実用)バイクとその血統。乗っても弄っても手の内に収まる性能とコスト。そもそも、車種でマウントをとってくるようなタイプの人には端から相手にされません。
しかしながら、ハーレーの項で述べたのと同様に……
カブファミリー同クラスタ内で、旧いほど・弄ったほど・当時モノで固めたほどエラいのような、カーストやヒエラルキーはやはり存在するようです(笑)
手の内に収まるコストとは書きましたが、過給や多気筒化、フレームからのワンオフ製作等の例さえも見かけることのある、「果たしてそれはカブ / モンゴリといえるのか?」みたいな、ハマったことを想像するとおっそろしい世界です。
まとめ
とりあえず具体的な車種までは挙げることができませんでしたが、なんだかんだで何に乗っていようとケチつけてくる人はいるものです。
上で挙げたバイクやメーカーのものでさえ、どこに価値観を置くかでいくらでも否定できますし、他人の好きなモノ・事を否定し貶すことでしか自己の価値観を保ったり嫉妬を発散できないような人の矛先は、バイクが完全無欠であるほどに今度はあなた自身に向かってくるでしょう。(稼ぎやライテクとの釣り合い云々だとか、似合う似合わないだとか)
そこまで先回りしようと思うと、知識・経験と稼ぎとライテクまでもをマウントにかかってきた相手を凹ませるレベルに持っていかざるを得ません。
このようなタイトルで書き始めはしましたが、とりあえず私個人としてはそういう観点でのバイク選びは不毛だなぁとしか思えません。
マウントにかかられた場合に、本当に好き・惚れ込めるほどのものは買えない!といった深層心理があると痛いところではありますが、好きなものに好きなように乗ってこそでしょう。
あれこれ指摘されない程度にライテク磨くのも大事ですが、そういう輩に対する受け流しや切り返しのテクを磨くのもライテク以上に人生の糧になるのは確実です。