ちょっとした林道までわけいれることを考えると、旅に最適な相棒といえる「アドベンチャー」バイク。でも積載性をアップさせるには、トップやサイドケースの装着が必須になってきます。さらに大柄なモデルであることが大半で、なおかつオフでの走行も視野に入れるとなると、エンジンガードも欲しくなってきます。
あれもこれもとつけていると、費用はかさむばかり。最初から全部ついてて、気軽に乗れるモデルがないものかなぁ。
ハードな旅に必須の装備を最初から全部のせ
そんなワガママを叶えてくれる一台、実はあります!それが中国ホンダが製造している「CB190X」。見ての通りツーリングにあると便利な装備が最初から全てついてるんです。
やはり特筆すべきは、積載性をアップさせるケースです。このとおり3点セットで、トップボックスは35L、サイドはそれぞれ19Lが確保されています。
テントやシュラフにバーナー、コッヘル、そして携帯コーヒーミルとあれこれ入れても大丈夫。優雅なキャンプ旅を楽しむための荷物が一通り入ってしまうくらいの容量となっています。
さらに高速走行時の不快な風を抑えるロングスクリーンやハンドガードもアリ。グリップヒーターこそありませんが、寒さの厳しくなるこれからの季節にはありがたい仕様です。
転倒した際の車体ダメージを抑えるエンジンガードも標準装備。またセンタースタンドも装着されているので、ちょっとしたメンテナンスにも役立ちます。
精悍な印象のヘッドライト横にはUSBポートを完備。今や搭載車も多くなってきましたが、後々増設する面倒がないのはうれしいところです。
必要十分なパワーとサイズ
もちろん、ただ装備てんこもりなだけじゃありません。車体構成もしっかりしています。
エンジンは空冷の単気筒で、排気量は184cc。約16psとやや心もとない印象ですが、低回転から十分なトルクで車体を押し出してくれますし、最高速も102.5km/hとギリギリ高速にも乗れるくらいです。
そのパワーを制するブレーキには、前後ともニッシン製のキャリパーとウェーブディスクを組み合わせています。ABSはフロントのみでリアはあえて非搭載。オフでの走行も考えると、リアはロックした方が姿勢制御を覚えやすいですし、ちょうどいいのかもしれません。
もっとも標準タイヤは完全なオンロード向けなので、オフをメインとする場合は早々に履き替えておきたいところ。
肝心の車体は全長2,030 × 全幅830 × 全高1,375mmと、250ccクラスのアドベンチャーモデルに匹敵するサイズで、所有感は十分です。もっとも単気筒なこともあいまって、車重は148kgと軽量な部類なので取り回しもラクラク。女性や初心者が最初のアドベンチャーとして乗り始めるのに最適な一台といえるでしょう。
これだけしっかりと作り込まれているCB190Xですが、さらに驚くべきはその価格。なんとたったの税込み39万9,000円なんです。全国のバイク館SOXで取り扱いがあるというのも、身近でステキ。
手軽にバイク旅を始めたいなら、CB190Xはいい相棒になりそうです。
CB190X主要諸元
全長×全幅×全高:2,030×830×1,375mm
最低地上高:160mm
シート高:790mm
最小回転半径:m
車両重量:148kg
エンジン型式:空冷4ストローク単気筒
総排気量:184cc
最高出力:15.9ps/8,000rpm
最大トルク:約15N・m/7,000rpm
変速機:5速マニュアル
燃料タンク容量:14L
タイヤサイズ:前 110/70 – 17/ 後 140/70 – 17
価格:39万9,000円(税込)