ホンダならではの”操る喜び”を追求
CBR600RRは、市販車によるプロダクションレースのベースモデルとしての高いポテンシャルを日常においても楽しめるよう、ジャストサイズのスーパースポーツモデルとして開発。従来モデルからの特徴である、高出力かつ扱いやすい出力特性と俊敏なハンドリングにさらに磨きを掛け、サーキット走行での優れた動力性能とワインディングなど公道での扱いやすさを高次元で両立させ、“操る喜び”がより追求されています。
パワーユニットは、カムシャフトやクランクシャフトなどの材質変更による最高出力発生回転数の高回転化を図ったほか、インレットポートの形状変更やスロットルボア径の拡大、エキゾーストパイプ各部サイズの最適化と併せて、バルブタイミングの変更を図るなど吸排気効率を向上させ、89kWの最高出力を達成。また、ファンライディングをサポートする最新の電子制御技術を採用。スロットルグリップ操作に対してより緻密なスロットルバルブの制御を行う「スロットルバイワイヤシステム(TBW)」により、走行状況やバイカーの好みに合わせて走行フィーリングを任意に選択できる「ライディングモード」を搭載しています。
スタイリングは、サーキットでの運動性能を追求した空力性能と機能美を併せ持つ外観とし、前面ならびに側面投影面積の最適化とクラス最小のCD値※1により、防風性能の向上と俊敏なハンドリングの実現に寄与。また、効果的にダウンフォースを発生させるウイングレットを左右のフロントカウル前方側面に配し、コーナーへの進入時や加速旋回における安定感をより高めています。
※1ホンダ調べ。2020年8月時点、直列4気筒600ccスーパースポーツクラス
CBR600RRの主な特徴
高出力かつコントローラブルな出力特性を両立したパワーユニット
- プロダクションレースにおける高い性能を確保するため、カムシャフト、バルブスプリング、クランクシャフトなどの材質を変更することで、最高出力の発生回転数を14,000rpmに引上げました。この高回転化に伴って、吸気系ではスロットルボア径の大径化やインレットポート形状の変更。排気系ではエキゾーストパイプ各部のサイズや板厚の適正化などを図り、併せてバルブタイミングを見直すことで吸排気効率をより向上させ、89kWの最高出力を達成しています。
- シリンダーヘッドのウォータージャケット形状を変更し、燃焼室およびエキゾーストバルブシート周辺の冷却効率が向上されています。
ファンライディングをサポートする電子制御技術の採用
- IMU(Inertial Measurement Unit)を用いた車体姿勢推定システムを搭載。車体姿勢情報をABS※2、ホンダセレクタブルトルクコントロール(HSTC)※3と組み合わせることで、走行状況に応じた“操る喜び”が提供されます。
※2ABSはバイカーのブレーキ操作を補助するシステムです。ABSを装備していない車両と同様に、コーナーなどの手前では十分な減速が必要であり、無理な運転までは対応できません。ABS作動時は、キックバック(揺り戻し)によってシステム作動がわかります
※3ホンダセレクタブルトルクコントロールはスリップをなくすためのシステムではありません。あくまでもバイカーのアクセル操作を補助するシステムです。したがって、ホンダセレクタブル トルクコントロールを装備していない車両と同様に、無理な運転までは対応できません
- スロットルグリップ開度をアクセルポジションセンサー(APS)で検出し、ECUがスロットルバイワイヤモーターに駆動信号を送ることでスロットルバルブを制御する、スロットルバイワイヤシステム(TBW)を搭載。パワーセレクター、HSTC、ウィリー挙動緩和、セレクタブルエンジンブレーキの各制御レベルの組み合わせから、走行状況やバイカーの好みに合わせて走行フィーリングを選択できるライディングモードを採用しています。
空力性能と機能美を併せ持つスタイリング
- レース活動からフィードバックされた徹底した空力性能技術を取り込んだスタイリングは、前面/側面投影面積の最適化とクラス最小のCD値による防風性能の向上、俊敏なハンドリングの実現に寄与。また、ウイングレットは、配置、形状、取り付け角度を最適化し、ウイングレットにより発生するダウンフォースで、コーナー進入時や加速旋回時の安定感の向上に寄与しています。
レーシングイメージ溢れるカラーリング
- 車体色には、ホンダのレーシングテクノロジーを象徴するトリコロールの「グランプリレッド」を採用しています。
バイカーの使い勝手に配慮した装備と純正アクセサリーの設定
- 灯火器※4にはLEDを採用し、軽量コンパクト化と省電力化を図っています。
- バイカーに車両の豊富な情報や各種電子制御の制御状態を分かりやすく伝える、フルカラーTFT液晶メーターを採用しています。
- 急制動の際にハザードランプを高速点滅することで、いち早く後続車に伝えるエマージェンシーストップシグナルを採用しています。
- クラッチレバー操作荷重を軽減するアシスト機能と、シフトダウンに伴う急激なエンジンブレーキによる後輪ホッピングを軽減するスリッパー機能を備えた、アシストスリッパークラッチを採用しています。
- 別売りの純正アクセサリーに、シフトアップ/シフトダウン時のより素早いシフトチェンジ操作を可能とする「クイックシフター※5」を設定しています。
※4ライセンスランプを除く
※5メーカー希望小売価格(消費税10%込み)26,950円(消費税抜き本体価格 24,500円)
CBR600RRの主要諸元
全長×全幅×全高:2,030×685×1,140mm
最低地上高:125mm
シート高:820mm
最小回転半径:3.2m
車両重量:194kg
エンジン型式:PC40E 水冷4ストロークDOHC4バルブ 直列4気筒
総排気量:599cc
最高出力:121ps/14,000rpm
最大トルク:64N・m/11,500rpm
変速機:6速MT
燃料タンク容量:18L
タイヤサイズ:前 120/70ZR17M/C(58W)/ 後180/55ZR17M/C(73W)
価格:160万6,000円(税込)
発売日:2020年9月25日(金)