新型コロナウイルスの感染拡大予防や感染者救済のために、世界中でさまざまな企業が活動を広げています。
バイカー御用達のハーレーダビッドソンもまたそのうちのひとつです。イギリスの大手競売会社 ボンハム主催のオークションに、ハーレー史上初の電動ロードスポーツバイク Livewire(ライブワイヤー)の特別仕様車を出品し、その売り上げを、感染拡大予防対策に寄付するとしています。
終了時間は今月5月26日の16時(EDT:アメリカ東部夏時間)。残り1週間と迫る中、絶対的な完成度をもつ唯一無二なハーレーの電動バイクは一体いくらで落札されるのでしょうか。
メーカーが手がけた唯一無二のライブワイヤー
今回出品されたライブワイヤーは500台限定で製作された「First Strike Edition」の500台目の車体で、まさにメモリアルな一台。後々、プレミアがつくことは確実です。
ハーレーのデザインチームが自ら手がけたという、この1台限定のオリジナル塗装は必見です。シルバーを基調としたカラーリングに、さりげなく目立つライムグリーン、そして燃料タンクには市販車デザインには無い特別な「H – D」のロゴ。ライブワイヤーを初めて目にした方でもその完成度には目を奪われてしまいます。
現在販売されているライブワイヤーは、オレンジフューズ、イエローフューズ、そしてビビッドブラックの3種類の展開でそれぞれ若々しさを感じさせるカラーリングとなっていますが、特別仕様車を見るとちょっと物足りなさを感じてしまいます。
ハーレー好き必見の特典が盛りだくさん
カーボンファイバー素材が採用されたスクリーンやテールカウルならびにタンクトリム、500台目の生産車であることを示すシリアルナンバープレートなどのスペシャルなパーツやアクセサリーが装着されているのです。車体にはオーナー一家のひとつであるダビッドソン家のサインも付いてきます。
さらに一番の特典ともいえるのが、ウィスコンシン州ミルウォーキーのハーレーダビッドソン博物館で行われるアーカイブツアーへの招待券。もちろん、ミルウォーキーまでの往復の飛行機代と2泊の宿泊費用だってハーレー持ちです。最高にプレミアムな一台が手に入るだけでなく、ハーレーの歴史を感じられるツアーまで行けちゃうなんて、マニアにはたまりません。
どこまで上がる落札価格
筆者が確認した5月21日時点での入札価格は45,000米ドル(日本円で約500万円)。もちろんオークションであるため最終落札価格はさらに上がる可能性があります。オークションを通じて発生する消費税と手数料を除いた収益は全てユナイテッドウェイワールドワイドのCOVID-19コミュニティレスポンスアンドリカバリーファンドへ寄付される流れです。
今後のハーレーを期待させる1台
ライブワイヤーはハーレー初の電動バイクとして注目を集めるだけでなく、パンデミックで混乱した世の中の安定化に貢献するバイクとしても歴史に名を刻むこととなりました。チャリティーという形でバイクが社会貢献をしているのは、いちバイク好きとして素直にうれしいところ。最終落札価格がどれくらいになるのか楽しみです。もしかしたら、落札されて日本に降り立つことになるかもしれないですね。