原付だろうとスクーターだろうと、果てはスーパースポーツだって長く乗っていれば。「ちょっとこのパーツを換えてみたいな」と思うのは自然な事だ。最近ではフルカスタムの車両も珍しくはないが、まずは自分のバイクのポジションや音、ブレーキ性能など気になるところからだろう。
ハンドルを交換してポジションを。ステップをもっと後ろに。社外メーカーからボルトオンのパーツが出ていれば問題ないが、そうではない、もっと自分の思い通りのモノを付けたい。そう考える人は多いのではないだろうか。
一番重要なポイントは
だが、例えば今回はカスタムの一番の初歩。私のバイクのマフラーを換えるのだが、自分の考える通りにしたいと考えると、もちろんポン付け出来るはずもなく、加工しなければならない部分が出てくる。
パイプの曲げや溶接など出来る技術力があればいいが、シロウトには無理。そこでショップにお願いするわけだが、カスタム事態を嫌うショップもあるし、自分の思い通りにしたいのだから、意思の疎通がしっかりと出来るメカニックでなければ心配だ。
角度や長さはもちろん大切だが、見た目だけまとまるだけでは駄目。バイクのパーツは振動や風に常にさらされているので、しっかりとした耐久性も伴わなければならない。せっかく好きな形になったのに、それ元でトラブルになっても困る。
だからやはり、カスタムはショップ選びが一番重要だと言ってもいい。
最近はキャブレターではなくインジェクションで、スロットルにワイヤーすら使わない時代だ。カスタムは増々難解な作業になる。だからこそそこはプロに頼ってしっかりとしたものを作りたい。
今回の作業
今までは社外品の2本出しのテーパード。形は好きなのだが音がでかすぎるのと、マフラーステーがバンク時に擦ってしまいしょっちゅう折れるのでそれを解決したい。針金で巻かれているのはステーが折れたときのいつもの処理方法。
今回は純正のエキパイに年代が違うやはり純正のテーパードサイレンサーを付けるのだが、どうしてもサイレンサーが太くてぶつかってしまうので、逃がすパイプを間に入れる。
パイプをプラスした状態。
マフラーが変わるのでステーも当然変更だが、今までのステーを加工してもらい付けることに。
強度を増すために見えないところに鉄筋棒でがっちり補助。
完成。純正マフラーは素材が肉厚なので重低音でアイドリング時は静かだが、加速すると歯切れの良いサウンドを響かせてくれる。
カスタムは自分のやりたいことをしっかりと理解してくれるショップで。でもカスタムは全てが自己責任だということも忘れずに。
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