BMWのバイクにはいくつかアイコニックな機構があります。そのひとつが、フレームから左右に飛び出た状態でマウントされるボクサーエンジン(水平対向エンジン)です。その力強さにとりこになったユーザーも数知れず。今回紹介するDiamond Atelier製作のR100RカスタムはそういったBMWのイメージを強調する独自の工夫がなされています。
フレームのクリアランスが目立つ落ち着いたカラーリング
全体の印象としては派手というわけでもなく、どちらかというと落ち着いた大人の雰囲気を醸し出すカラーリングです。リアホイールのハブとフレームなどがブラックよりのパープルに統一されており、配色にもこだわりを感じられます。
エンジンの存在感を際立たせる、フレームを中心とした全体的な”抜け感”も独特の雰囲気を醸し出しています。
ボクサーエンジンによる正面から見た時のインパクトの強さも健在です。ただでさえインパクトの強いエンジンに古典的なキャブレターが加わることでメカメカしさがアップ。男の子なら目を奪われずにはいられません。
スマートな燃料タンクとシート
各パーツをチェックしていきましょう。まずは定番の燃料タンクとシートから。燃料タンクとシートはどちらもフレームの幅にほぼ収まるよう設計されていてスマートなデザインです。
ここもまた、ボクサーエンジンのインパクトをさらに強調できるように考えられています。
いい意味でボクサーへのリスペクトが過ぎますね(笑)。
ヘッドライトは小型の縦置きタイプ
こちらはヘッドライト周りの写真です。ヘッドライトはLEDタイプの社外品へと交換されています。パッとみただけではわからないくらい小さい分、フロントフォーク周りに張り巡らされたケーブル、ホース類の取り回しに目が行きます。このあたりはちょっとジャンクメカっぽいですね。
剥き出しのリアホイールが良い
このR100Rカスタムの中で筆者が一番気に入った点はリアホイール。R100Rの駆動系はメンテナンスフリーでトラブルの少ない伝達機構 シャフトドライブが採用されていて、リアホイールの右側部分はブレーキやカバーで覆われています。
ところが、左側に目を向けてみるとハブがむき出しになっているんです。それを見越してかセンターがパープルに塗装されていて、独特の「魅せるリアホイール」感が出ていています。
精悍な”ボクサー”
贅肉を極限まで削り落としたことで、エンジンの存在感を最大限強調したR100Rカスタム。リングに上がるプロ”ボクサー”のような精悍さがたまりません。お腹の出た中年が乗っても味がありそうですけれど、どうせなら乗り手も鍛え上げたボディでスタイリッシュにキメて欲しいところです。