一般ピーポーでも乗れる!? 最新レーシングバイクの電子制御システムまとめ

バイクレースは速さを競う競技であるため、少しでも速く走るために日進月歩進化していきます。一昔前はエンジン性能や車体のバランスといった運動性能の進化が激しく、

  • エンジンのホンダ
  • コーナリングのヤマハ
  • カワサキは直線番長

など各メーカーのバイクの力の入れ具合が目に見えていましたが、最近はどのメーカーも頭打ちでエンジンや車体面の大きな違いが目立たなくなってきたのも事実です。

 

だからと言って進化が停滞するのではなく、最近のバイクは電子制御の進化がめざましく、誰が乗っても安全に速く走れるバイクが作られるようにもなっています。

 

もちろん現代のレーシングバイクの技術は市販車よりめざましく、レーシングバイクから現在のハイテクな市販車が誕生していると言っても過言ではありません。そこで今回は、実際のレーシングバイクに備え付けられている最新の電子制御についてご紹介します!

 

最新のレーシングバイクに備え付けられている電子制御

現代のレーシングバイクに備え付けられている主な最新の電子制御は、

  • トラクションコントロール
  • オートシフター
  • ウイリーコントロール
  • ローンチコントロール

が代表的です。それぞれ詳しくご紹介しますね!

 

トラクションコントロール

後輪が摩擦で地面に食いつきバイクが前に進もうとする力のことを「トラクション」と言い、トラクションがかからないとエンジンのパワーの方が勝ってしまい、簡単にホイールスピンをしてしまうことがあります。

 

ホイールスピンを起こしたバイクは前に進まないどころか、タイヤがずるっと滑って転倒してしまう危険性もあります。特にハイパワーのレーサーバイクはかなりの馬力があるため、ホイールスピンを起こしやすいとも言えます。

 

そのため、アクセルを大きく開けても後輪がスピンしないように制御数するのが「トラクションコントロール」となります。トラクションコントロールはホイールがスピンしそうになるとセンターで検知し、エンジンのパワーを制御してパワーがかかりすぎないようにしてくれます。

 

簡単に言えばアクセルを雑に開けてもトラクションコントロールで最適な加速に調整してくれる装置ということになりますね!

 

オートシフター

オートシフターとは、シフトアップ時にシフトペダルでギアチェンジさえおこなえば勝手にギアチェンジをおこなってくれる装置のことです。

バイクのシフト操作は通常、

  1. スロットルを戻す
  2. クラッチを切る
  3. シフトアップする
  4. クラッチを繋ぐ
  5. スロットルを開ける

という動作が必要になりましたが、オートシフターがあればアクセルを開けたままシフトペダルでギアチェンジするだけでシフトが完了するため、かなりロスをなくすことができます。

 

また、クラッチを切ったりスロットルを戻す動作が必要ないためかなり楽なんですよね。ちなみにシフトダウンもクラッチを切らずに行える「オートブリッパー 」という装置もありますので、今はシフトペダルを操作するだけで簡単にギアチェンジができる時代なんですよね!

 

ウイリーコントロール

ビッグバイクで加速すると有り余るハイパワーでフロントが浮き上がってウイリー状態になることがあります。ウイリー状態では加速することができないため、サーキットを速く走ることを考えるとウイリーするとロスに繋がることに。

 

そんな時にエンジンパワーを制御してウイリーを抑えてくれるのがウイリーコントロールとなります。ウイリーコントロールがあれば加速はアクセルを開けることで最大限の加速ができるようになります!

 

ローンチコントロール

バイクレースのスタートはクラッチを繋ぐタイミングやエンジンの回転数など、かなり神経を使うため、失敗するとエンストしたりウイリーしてしまったりとかなり難しいんですよね。スタートはライダーの技量がかなりあらわれます。

 

しかしローンチコントロールを使うと、スタートはスロットル全開のままクラッチを繋ぐだけで、リアタイヤに最適なパワーがかかるようにコンピュータが自動で調整してくれる装置となります。シグナルが消えればクラッチを繋ぐだけですので、スタートが非常に楽になりますね!

 

ただし、ローンチコントロールはアクセルを全開にした状態で作動することが多く、少しでもスロットルを戻すとローンチコントロールが解除されてしまうこともあるようです。

 

気付かずそのままスタートすれば急激にウイリーしてバイクごと一回転するという大惨事にもなりかねないため、ローンチコントロールを信用して怖くてもスロットルを全開にする勇気が必要です!

 

現代のレーシングバイクは誰でもライディングできる!

今回ご紹介した電子制御をまとめると、

  • トラクションコントロール・・・加速でタイヤが滑らないようにする
  • オートシフター・・・シフト操作が簡単になる
  • ウイリーコントロール・・・加速でバイクがウイリーしないようにする
  • ローンチコントロール・・・スタート操作が楽になる

ということになりますね!そのため、現代の電子制御システムは、「コントロールできる部分は機械に任せて人間が他の部分でさらに速く走れるようにする」という風にも考えられます。

 

言い換えると、難しい操作はどんどん電子制御がおこなってくれるため、誰でも乗ることができるようになっているのも間違いありません。

 

これらの電子制御は安全に走るための重要な装置として市販のバイクにもどんどん採用されているため、電子制御を理解すれば、より一層バイクが面白くなること間違いなしですね!

 

参考Unsplash,写真AC