渇く眼だけに「渇目」ってやかましいですね、申し訳ございません。ところで皆さまはこの暑い季節、バイザーを開けて走って目が渇いちゃったりしてませんか?
ぼやけた視界やしぱしぱする眼でドライビングなんで怖くてしたくないですよね。そんなドライアイ(直喩)になりがちなライダーの方々のために、今回は即効性のある&日常的に使える便利な目薬を探してみました!(効果には個人差があります)
サンテFX neo / FX V+
まずは「キターッ!」のCMでおなじみのサンテFXシリーズから。銀のパッケージのサンテFX neoは清涼感ビッシビシのクールタイプです。裸眼にぶちこむとCMどおり、キューっとした鋭い刺激で目が覚めます。
瞬間的なうるおいと、涙腺が刺激されて出る涙が相乗効果を生み、一気に目が潤うのがわかります。
さらに高価&パワフルなものがこちらのFX V+。成分表を見てもFX neoとの違いはあまり伝わりませんが、実際にさしてみると濃縮ッ!というイメージが強いです。寝る前にさすと結晶状の目やにがほんのり発生します。
FXの両者に言えることは、瞬間的なうるおいとピントがギュッと合う感覚が特徴ですが、デメリットとしてあまりにクールすぎてしばらく目がスースーしまくることです。風が入ってこようものなら涙がドバドバ出てしまうので、ライディング中はむしろ視界がぼけて危険かも。
さらに、容器が円形なので落としやすく、キャップが小さいため素手でも開けにくいです。ちなみに鼻に入るとミントを垂らした炭の匂いがします。
おいしくないです。ほんのり苦いです。
養潤水 / 新緑水
お金持ちな人が買いがち(偏見です)な高級なパッケージの養潤水。文字からしていかにも潤いそうなパッケージですよね。しかし、いたる場所に記載されている通り、コンセプトは「角膜の修復」そして「夜・睡眠中の使用」です。
だいぶライトなさし心地で、サラッとした液がじんわり目に広がっていくイメージです。目を酷使した日に使うとサクサクとした軽い刺激を感じるかもしれません。朝目が覚めると、なんとなく疲れが取れた気になります。
漢方を混ぜた塩水っぽい味がします。
緑バージョンの新緑水は目やに対策を掲げる目薬。炎症を抑える作用があるため、すこし調子が悪いなと感じた時にさすのも効果的です。さしたイメージは養潤水とおなじくサラッとしています。
ちなみに個人差はありますが目やにがなくなるわけではなく、筆者の場合だとめちゃめちゃ細かい結晶のような目やにが発生し、まるで宇宙飛行士が月面ミッションでレゴリス(ガラス片のようにとがった粉塵)を目に受けてしまったかのような状態になりました。詳しくは宇宙兄弟をご参照ください。
Cキューブシリーズ
安価かつどこにでも売っているCキューブ。コスパ最強と思われがちですが潤う力はさほど強くありませんでした。コンタクトが渇いたなー、と思った段階で使っても焼け石に水のようなイメージで、かなりの頻度で連続使用することが多いです。
バイクに乗った状態で目薬をさそうと思ったら、そこそこ長い信号待ちか路肩に停車しない限り無理ですよね。しかも人によっては毎度グローブを外す羽目に。高頻度で目薬を差すのはそこそこ面倒なのではないでしょうか。経口補水液の味がします。
ほんのりとろみのついたCキューブの高級ライン。ゆっくりと目に広がってしっかり潤うのが感じられます。疲れ・ダメージ修復、という点においては養潤水に軍配が上がりますが、潤う力はかなり強力です。しっかり目になじむのも特徴です。
プレミアムクリアの意外なメリットとして、容器の下半分が長いためグローブを付けたままでも扱いやすいという部分です。半面、キャップが小さいのでグリップの弱いグローブでは中々キャップが外せないかもしれません。
スマイルコンタクトシリーズ
コンタクト装着派にはうれしいコンタクト専用(と言いつつもちゃんと裸眼にも使える)の目薬です。記載されている「とろ~り」感は冗談抜きでとろっとろです。
しかしあまりにとろとろ過ぎて、目に定着するのに時間がかかるというデメリットもあります。また、指などに液が付着するとそこそこヌルヌルします。
さらにとろみが強すぎるせいか、若干目がかすんだような、ピントが合いづらい状態が10分ほど続いてしまいます。安易に「とろ~り」を求めてはいけません。味は薄い塩水です。
「とろ~り」感を排して清涼感を重視したモデル。サンテFXほどの強い刺激でないだけ「かゆみ」の除去においては負けてしまいますが、その分適度なスースー感がドライビングに適していると感じました。
容器はヘキサゴンティアドロップ型で、12mlと比較的少なめなのでグローブをつけたままでは空けにくいかもしれません。
Z!シリーズ
最近ドラゴンボールとのコラボをして、薬局などで目を引くパッケージになったロート製薬のZ!も見てみましょう。スタンダードなZ!bはかなりサラッとしていて、さした瞬間にひんやりミントな液が一瞬で全体に行き渡ります。
フリーアングルノズルのおかげで度のアングルでも点眼しやすいとありますが、体感的には(垂直を0°として)40°くらいが限界です。それでも他と比べて点眼しやすいことは確かです。
こちらはZ!プロCという濃度高めなモデル。ピント合わせの力がとんでもなく強く、サンテFX V+と互角の刺激があります。問題は、酷使した眼にはかなりしみる、ということと風を受けると涙が止まらなくなるという点です。
コンタクト用に調整されたZ!コンタクトaはかなり印象が薄いです。コンタクト越しだと結局清涼感は感じにくいので、MAXにしてようやくスーっと感じる程度です。
Z!シリーズは正方形の容器で、キャップは直角二等辺三角形です。かなりかっちりとしたキャップなので開閉に少し力がいりますが、直角デザインが意外といいグリップを発揮して開けやすいです。悪くないですね(謎の上から目線)
ロートデジアイ / サンテPC
一時期では初音ミクとのコラボパッケージで目を引いたロート製薬のデジアイ。黄色い液が特徴で、PC作業の多い方向けのブルーライトダメージ修復をコンセプトにしています。
目の疲労に聞くネオスチグミンメチル硫酸塩や、目の細胞修復促進(正確には炎症対策)のためのビタミンB2などが配合されています。偉そうに難しそうな名前の成分を紹介しましたが、別に特別なものではなく450円以上する目薬のほとんどに配合されてたりします。
参天製薬のサンテPCも同じコンセプトで、似たような成分の目薬です。こちらは液が赤色です。どちらも疲れた裸眼にはちくっとした小さい刺激があり、とろみの少ない液がゆったり目を癒してくれます。
ちなみにコンタクトってうっすら青みがかっているんですけど、デジアイを使うと黄色い液の色が混ざってコンタクトが緑色に、サンテPCを使うと赤い液の色が混ざってコンタクトが紫色になります。
結論:ライダーに最適な目薬は…
広告料とか頂いていないのでズバッと決めちゃいますよ。
結論としましては、CキューブプレミアムクリアとスマイルコンタクトAL-Wクールがライダー向けに感じました。目薬そのものとしての評価ではなく、あくまでバイクに乗るうえでお供にするならという観点で選びました。
眼全体に行き渡るスピートは少し遅いですが、確実な潤いと低刺激がライダー向きですね。大容量かつグリップしやすいフォルムもベリーグッドです。基本的にどの薬局でも売っているのですぐに見つけられると思います。
あまり高い目薬はやだなー、という方にはこちらのスマイルコンタクトAL-Wクールがオススメです。さほど強くない清涼感が運転に支障をきたさないレベルなのでちょうどいいです。ただ、とろーり感が少ないので潤いが長続きするわけではありません。即効性はあるので普段目渇きの悩みが少ない方が万が一に備えるのにもいいかもしれません。
水分補給は目にも必要なものです。風で目が渇いて困ってる方はぜひ参考にしてみてください。