パワーもあるし、小排気量に比べると遥かに重い大型バイク。扱いに注意が必要な上に、クルマと違って高速教習なんてありません。初めて高速道路を走るときなんてドキドキですよね。
でも安心してください。一度走り出してしまえば、ビックリしてしまうくらい快適。合流時の加速は至ってスムーズだし、スピードを出してもピタッと車体が安定しているし、何よりバイカーの疲労が400cc以下のバイクとは桁違いに少ないほどです。
これから説明するポイントさえ意識していれば、もはや高速走行なんて恐れるに足らず。すぐに慣れますよ。
とにかくスピードに注意
自分ではそんなに飛ばしていないつもりなのに、ふとスピードメーターに目をやるとヤバい数値を叩き出している……これは大型バイクあるあるです。
なので「そんなの分かっているわい!」といいたくなるかもれませんが、高速道路ではとにかくスピードを意識。例えば10分に1回のペースでメーターを確認したりと、自分なりのルールを決めて走るようにしましょう。
また、高速道路を降りた直後も要注意。どうしてもスピード感覚が麻痺している傾向があるので、意識しないと簡単に法定速度を超えてしまいます。
ETCを準備して乗り降りをスマートに
料金所で後ろの車の冷たい視線を浴びながら、グローブを外して料金を支払う……これはバイカーなら誰でも避けたいシチュエーションです。こなってくると慌ててしまいますし、大型バイクは車重がある分「バランスを崩して転倒」なんて事態が起こりやすくなってきます。
ましてや初めて大型バイクで高速道路に乗る時は、ただでさえ緊張しているもの。ここはETCでスマートに解決したいところです。最近の大型バイクはETCが標準装備となっているケースが多いですが、導入しておいて損はありませんよ。
事前にカードを入れるなど準備をきちんと済ませておくことも忘れずに。
早め早めの給油を心がける
最近は大型でも燃費が向上しつつありますが、それでもやはり低中排気量ほどではありません。ガソリンを入れたい時に限ってSAやPAがなかなか出てこなかったりするので、常に早め早めの給油を心がけましょう。
最近では現在のガソリン残量をベースに予想距離を示してくれるメーターも多いですが、その後の走り方や道の勾配によって変わってきます。あくまで参考程度に留めた方が安心です。
快適装備は惜しみなく使う
大型バイクにはバイカーの疲労を軽減する快適装備が備わっているケースが多く、高速道路ではこれらを積極的に活用していきましょう。
例えば、調整式のスクリーンが付いている場合は一番防風効果の高い位置に設定したり、ライディングモードが選べるなら、高速道路向きに切り替えたり、速度を一定に保つクルーズコントロールがあるなら当然ONにするといった具合です。
ただでさえ高速走行向きな大型バイクが、更にワンランク上の快適さを提供してくれるようになりますよ。
1時間に1度は休憩を入れる
高速道路を快適に走れる大型バイクだからこそ、疲れを感じづらくムリをしがち。そこで意識的に休憩を入れるようにすると、安全に走れます。オススメは1時間に1度くらい。「まだ走り続けられる」くらいの状態で休むのがベストです。
まして初めて大型バイクで高速道路を走るともなれば、緊張もあって疲れがち。よりこまめに休憩を挟んでいきましょう。
また、長時間走っているとスピード感覚がどんどん麻痺していきます。SAやPAに入ることで感覚をリセットできるというのも利点です。
ちょっとしたポイントを押さえるだけで大丈夫!
走る前は多少の不安が襲ってくるかもしれませんが、ひとたび大型バイクで高速道路に乗り出してしまえば、「次も高速を使おう」と思えるくらい快適な走りが待っています。
恐れることなく踏み出して、ツーリングの幅を広げちゃいましょう!