旅の途中でぽかりと何もすることがない日が出来ることがある。
例えば神奈川在住の著者が、関西の仲間と待ち合わせたのだが。「仕事を終わらせてからになるから、ゆっくり来てくれればいいよ」と言われてはいたのだが、旅を前に家で時間など潰せるはずもなく、何しろ遠いし、どうせいつも通りのキャンプしながらの旅なので余裕をもって出かける。
待ち合わせは兵庫県は姫路。案の定、丸一日時間が余るという結果になってしまった。どこかに走りに行くことも可能だが、いざそうなると行きたい場所が思い浮かばない。ネットで調べてみると戦争中に滑走路として使われていた場所が、今も残っているとのこと。
鶉野飛行場跡
姫路市の隣、河西市の田んぼが広がる中にある飛行場跡はおもに訓練基地として使われ、紫電、紫電改が製作され、後には特攻隊の出撃拠点にもなったらしい。
最近になって資料館も作られたようだが、残念ながら休館日で見学は出来なかった。
途中に道路が横切っているが滑走路はその大部分がそのままの状態で残っている歴史的価値は貴重な場所だと思うが見学者などは自分以外に誰もいなく、見る場所もそれほどないので見学時間は当然短い。まだまだ半日以上時間を潰さなければならない。
そこで何気なく当サイトをみていたら『行ってよかった日本の城ランキング』の記事があるではないか。しかも3位の姫路城があるではないか。ということで早速行ってみた。
姫路城
城マニアではないが、1位の熊本城も2位の松本城も行ったことがあるので、これでベスト3制覇だ。
城下町は周りに高い建物がないのでとても空が広く走っていて気持ちが良いし、お堀近辺の作りはどこもまったく違うので、天守閣以外にも雰囲気だけで楽しめる。
さすが国宝白鷺城、周りの駐車場からして広大で、門内に入っても三の丸跡地などともかく広い。
天守閣はまるで映画のセットのような美しさ。さすがは修復工事が終わったばかり。一部では「白すぎる」なんていう意見もあったが、その漆喰の美しさは今だからこそ。これをのがせばまた100年ほどこの白さは見えないのだから貴重だろう。
実は当日は暑さが厳しく長時間歩くのにはしんどくて、城内には入らずに周りから見学しただけなのだが、それでも半日は潰せるなかなかの観光スポットだった。