二輪レースの歴史も古い「Moto GP」は、国際モータ―サイクリズム連盟(FIM)が主催するロードレース世界選手権です。
Moto GPは、トップライダーが集まる最高峰の舞台。最大排気量1,000㏄、4気筒以下、最大ボア径81mmの4ストロークのレシプロエンジンを搭載したマシンが使用されています。2016年にはレギュレーションの改訂があり、新たにKTMのチームも参戦しレースが展開されています。
14年ぶりの3冠達成に期待
2017年7月2日(日)ドライコンディションのなか行われた決勝に、3日間で16万4,801人の観客が集まりました。
世界中のトップライダーがトップの座をかけてバトルが繰り広げられ、ホンダは初参戦から2015年までで通算700勝を達成。
今シーズンはチームでのタイトルをかけての参戦です。既にライダーとコンストラクターズタイトルで2冠を制覇。チームでのタイトル獲得になれば、14年ぶりの3冠達成となり期待も高まります。
「Moto GP 優勝」マルク・マルケスのコメント
「この勝利をニッキー(ヘイデン)と彼の家族に捧げたいです。僕はニッキーととてもすばらしい時間を過ごしました。彼は僕の友人であり、彼が事故で亡くなったあと、彼のために優勝しようと誓いました。」
チャンピオンシップは10ポイント以内に4人がひしめき合っています。ダニもそれほど離れていません。これから夏休みを取りますが、後半戦のブルノ(チェコGP)に向けて準備したいです」
前半戦の第9戦でもある「ドイツGP」では、マルク・マルケスが2勝目を達成しています。このレースで総合4位から総合首位となり、4度目のタイトル獲得を目指します。
「Moto GP 3位」ダニ・ペドロサのコメント
「もう少し強いレースがしたかったのですが、表彰台に立てたことはとてもポジティブでした。チャンピオンシップでは多くの選手との差を縮めました。夏休みの間に2日間のテストがあります。改善しなくてはいけない部分は分かっているので、その部分に集中したいです」
今季5度目の表彰台獲得となったべドロサは、ポイントを伸ばし総合2位に追いつく勢いです。同じチームの2人が表彰台に立つのは今季で4度目となり、後半戦のレースでは熱いバトル展開になりそうです。
RC213 Vクラス:Moto GPのスペック
全長 / 全幅 / 全高:2,052 / 645 / 1,110mm
ホイールベース:1,435mm
最低地上高:115mm
エンジン形式:水冷4st.DOHC4バルブV4
総排気量:1,000cc
最高出力:180kW以上
フレーム形式:アルミツインチューブ
フロントタイヤ:17インチ
リアタイヤ:17インチ
燃料タンク容量:22L
RC213V-S(キット装着)のスペック
全長 / 全幅 / 全高:2,100 / 770 / 1,120mm
ホイールベース:1,465mm
最低地上高:120mm
エンジン形式:水冷4st.DOHC4バルブV4
総排気量:999cc
最高出力:158kW以上 / 13,000rpm
最大トルク:118kgf・m以上 / 10.500rpm
燃料タンク容量:16.3L