信号待ちをしている時などに、後ろからシャリシャリと音を立てたバイクが近づいてきて気になった事はありませんか?筆者はシャリシャリ音が気になって仕方ありません。そうそのシャリシャリ音の正体は、チェーンです。
シャリシャリ音がするバイクのチェーンは調整不足。伸びてしまっている事が多いですね。
どんなにカッコいいバイクに乗っていても、チェーンが伸びていたり汚れや鉄粉で真っ黒だったりするとガッカリしてしまいます。自分のバイクのメンテナンスもできないのかと思われてしまう前に、シャリシャリ音をさせないために。日頃からの掃除と注油をしておきましょう。
調整は左右均等など少し難しいので、慣れていない人はショップに任せる事をおすすめします。今回は、チェーンの簡単掃除術と注油の仕方を紹介します。
揃えておきたいアイテム
チェーンクリーナー
チェーン専用のクリーナーです。チェーンクリーナーには大きく分けて2種類あり、水洗いをして汚れを落とすタイプと油で汚れを落とすタイプの物があります。
水洗いをするタイプは、アルカリ洗剤でゴシゴシ洗って水で流して汚れを落とします。水が無い場所での作業ができないのが難点です。
油で汚れを落とすタイプのクリーナーはスプレータイプの物で、チェーン全体にスプレーし汚れを浮かせてふき取ります。
チェーンルブ
掃除をしてピカピカにした後に注油をするチェーン専用のオイルです。
ブラシ
歯ブラシなどのブラシでも構わないのですが、作業効率を良くするのがチェーン掃除用の専用ブラシです。3面ブラシと言って三か所にブラシがついていて、チェーンを包むように掃除ができるので便利です。
ウエス、新聞紙など
クリーナーなどが飛び散ると掃除が大変なので、作業している周りを汚さないように新聞紙などがあると良いです。
あると便利な物
センタースタンドがついているバイクは必要ありませんが、センタースタンドが無いバイクはチェーンの掃除が少々大変です。リアメンテナンススタンドがあればよいですが高価な上、場所もとります。
そこでチェーンの掃除に便利なのがメンテナンスローラースタンド。
リアタイヤを簡単に回転させる事ができるので、チェーンの掃除が楽々です。チェーン掃除以外にもパンク修理や洗車にも使えるので、とっても便利。
作業開始
水洗いをするタイプ、油で落とすタイプのどちらのクリーナーを使うかはお好みですが、チェーン掃除のポイントはチェーンが温かい状態の時の方が汚れが落ちやすいという事。走行後の掃除がおすすめですね!
用意ができたらセンタースタンドをかける、もしくはメンテナンスローラースタンドにリアタイヤを乗せます。ここから汚れを落としていきます。
チェーンとスプロケットが当たる部分(チェーンの内側)は念入りに掃除をしてください。チェーンのつなぎ目は歯ブラシでゴシゴシするとキレイになりますよ。
拭き取りはウエスで包みこむようにしてください。ベタベタ感がなくなってきたら掃除は終了。
※面倒だからといってエンジンをかけて作業するのは危険ですのでやめて下さい。
チェーンルブで注油
仕上げの注油をします。ローラーの隙間やリング部分などの可動部にめがけて注油をしていきます。全体的に行きわたったら、最後は余分なチェーンルブをウエスでふき取って完了です!
余分なチェーンルブを拭き取らないと飛び散ってホイルなどもベタベタになってしまったり、周りにも飛び散って迷惑なので拭き取りは忘れずに!
チェーンルブを落ち着かせるためにも、数時間置いてから走行する事をおすすめします。
最後に
キレイなチェーンで走るのはとても気持ちがいいものですよ!愛車を自分でメンテナンスをすれば愛着もわいてきますね!難しい事をしなくても、できる事から挑戦してみてはいかがでしょうか。