古くからのスズキ好きの方にとっては、「世界耐久選手権といえばスズキ」というイメージが強いことと思います。それは戦績にも表れておりまして、2001年度から昨年までにスズキはFIM世界耐久選手権を14回も制しています。
2021年度の覇者はヨシムラ SERT Motul。SERTとはSuzuki Endurance Racing Teamの頭文字です。2022年度こそタイトルを逃しましたが、この日仏協力体制は2023年度も継続しています。
ヨシムラ SERT Motulの「GSX-R1000」は耐久レーサーの要件を満たす範囲で特別に開発され、エンジンは220馬力以上の出力を発揮します。車両重量は約175kg。そして我らがヨシムラのR11エキゾーストラインを装備しています。フロントにはオーリンズ製倒立フォークとブレンボ製ブレーキシステムが組み込まれています。
このヨシムラ SERT Motul=スズキ耐久カラーをまとった特別な「GSX-8S」=「GSX-8S SERT」がフランスのスズキで発売されたので、ご紹介いたしましょう。
スズキ「GSX-8S SERT」はスズキ耐久カラー&グラフィックを採用!
こちらがスズキ(フランス)が発売した「GSX-8S SERT」です。
本家本元の耐久レーサーと並べて掲載するとやや見劣りしてしまいますが、それでも充分にカッコいい耐久レーサーカラー&グラフィックです。
念のためベースとされたノーマル「GSX-8S」と比較すれば、その違いが分かります。
「GSX-8S」といえば新開発された270°位相クランクを採用した並列2気筒エンジンを搭載したスポーツモデルで、この軽量コンパクトなツインエンジンを活かした軽快なハンドリングと、「GSX-S1000」のデザイン言語をさらに進化させた躍動感のあるエクステリアが魅力のモデルです。
「GSX-8S SERT」はそこにスズキ耐久カラー&グラフィックと、若干のアクセサリーを搭載することで、「GSX-8S」の魅力を高めた特別仕様車に仕上げられています。
「GSX-8S SERT」は2種類のパックを用意
「GSX-8S SERT」は2つのパックから選ぶことができます。1つは上級版の「プレミアムパック」です。
グラフィックステッカーキットを筆頭に、本車両の顔とも言えるウインドスクリーンとウイングレットが付属します。
また、アグレッシブな印象を与えるオイル受け機能付きアンダーカウルも含まれます。
さらに、レーシーな雰囲気を醸し出すシングルシートカウルと、リヤ回りをスッキリさせてくれるフェンダーレスキット。
これにプロテクションパッドが加わります。価格は1,399ユーロ(日本円:約22万円)ですので結構な金額ですが、スズキ好きなら納得の価格と言えるでしょう。
もう一つの「スタイリングパック」には、ステッカーキット、ウイングレット、ウインドスクリーン、シングルシートカウルが含まれ、価格は899ユーロ(日本円:約14万円)です。
残念ながら日本での発売はありませんが、どうしても気になる方はスズキフランスにお問い合わせをしてみるといいでしょう。