今回紹介するカスタムバイクは、アメリカはケンタッキー州でカスタムバイクを製作しているH Garageが生み出した2014年式ホンダ Valkyrie(ワルキューレ)をベースにしたカスタムバイク、その何もBLOCK PARTYです。名前のままのカスタムバイクになっています、それではどういうバイクなのかみていきましょう。
艶ありレゴブロックのような角のあるデザイン
これが今回紹介するカスタムバイクのBLOCK PARTYです。見ての通りバイクの様々な箇所にブロックタイプの(角のある)パーツが採用されています。シルバーとグレーを基調とするカラーリングで、スタイリッシュ性、重厚感、ワイルド性など、方向性の異なる印象を与えるものとなっている、というのが印象です。
インパクトの強いタンクで存在感アップ
1枚目の写真に見る通り、このカスタムバイクは見た目のインパクトが強いです。これはベース車両のValkyrieそれ自体のデザイン的特徴とも言えますが、 BLOCK PARTYではそれがさらに増しています。
その要因の1つとして燃料タンクを外すことはできないでしょう。台形型の燃料タンクにグレーカラーを採用、メッキ輝く燃料キャップとのコントラストが絶妙な雰囲気を生み出しています。シートフロント部分と接する面が真っ直ぐになっているなど、他のバイクにはない大きな特徴を生み出しています。
メーターにはデジタルタイプが採用されており、タンクの重厚感を感じさせるデザインと合わさってレーシングテイストを強く感じさせるものとなっています。メッキの燃料キャップ、良いですね。
タンクと合わせてシートに目を向けてみましょう。ステッチがボディと同じ方向に入れられているデザインで、色にはブラックを採用、ブラック自体がシンプルな色ということもあってか、ボディカラーとのマッチングも良い感じです。筆者としては、鋭角的なシート先端部分とタンデム時の安定感・密着感に優れそうなシートサイズも気になります。
前も後ろもインパクトの強い灯火類
灯火類に目を向けてみると、縦長のフロントライトに、ターンシグナル一体型のLEDテールライト、といったようにスクエア型・一体型のものが採用されています。前後どちらもシンプルかつ程よい存在感でスタイリッシュな感じになっているのが印象的です。
さりげなく採用されたチューニングパーツとこだわられたラジエーター
バッテリーにはスピードセル社のものを採用しています。さらにダイノジェット社のパワーコマンダー(ノーマルECUのデータ書き換えをする必要のないインジェクション・コントローラー)も装着されています。見た目だけでなく、中身にもある程度は手を加えているようです。
そしてValkyrieの個性の1つである側面に取り付けられたラジエーター、BLACK PARTYでもそれは健在で、入念に形を検討して(ベースの形を作るのに段ボールを使用しています)導入されたラジエーターカバーのデザインは、中和的な印象でバイク全体にワンクッション違うテイストを与える役割を果たしているように感じます。
極め付けはこのマフラーリアピースです。サクマ式ドロップス(昭和に人気のあったキャンディー)のケースみたいな形をしています。何でも、エンジン始動中のサウンドが三元触媒からほとんど発生しているとか。どういうサウンドを響かせているのか、非常に気になるところではあります。
まとめ
大人しすぎるというわけでなければ派手すぎるというわけでもない、しかしデザイン性に統一感やオリジナリティを強く感じさせるこのカスタムバイク、Valkyrieベースのカスタムバイクに新たな息吹を注ぎ込むことになるのではないでしょうか。